雲の発生・出来方


    
    左の図のように高いところに行けば行くほど温度は低くなり、気圧も低くなります。
    山に登ると温度の沸点が100℃ではなく80℃前後になるのはこのためです。

    空気中には目に見えない水蒸気が含まれて居ます。
    気温が下がって行くとき空気中の水蒸気がある温度以下になると水滴になります。
    その水滴になるときの温度のこと
露点と言います。

    空気が湿っているか乾いているかによって露点は異なります。
      →湿っている:気温を沢山下げないと水蒸気から水滴にならない
      →乾いている:気温を少し下げると水蒸気から水滴になる








    

    左の図のように、空気の塊が上昇する(=上昇気流)と上空は気圧が低いため空気が膨張します。
    熱の出入りが無い状態で空気が膨張すると温度が下がります(=断熱膨張)。
    露天以下まで温度が下がると、空気中の水蒸気が凝結し水滴、昇華して氷晶(氷の結晶)になります。
    なので雲はこうして出来た水滴や氷晶によって出来ています。



    しかし、何故雲は落ちてこないのでしょうか?

    A,雲粒は軽いので少ししか落ちません。でも上昇気流によって持ち上げられるため雲は落ちません。

    同じ水の粒でも
      雲粒:0.01mm        雲粒:雨粒=1:200
     {           →
      雨粒:2mm          雨粒 1コ ≦雲粒 100万コ


    つまり雲粒をビーズ(3mm)だとると雨粒はバランスボール(60cm)になる、と言うことです。




        *水滴の出来方*

    水滴は、ただ単に水が集まっているわけではありません。
    「雨水は汚いから飲んじゃいけません」とか、「雪は汚いから食べちゃ駄目よ」と小さい頃によく言われますね。
    しかし、何故汚いのでしょうか?

    

    A,水滴が出来るのは、空気中に散漫している小さな塵や煙(つまり埃とか)
      のまわりだから。
      下の図のように、凝結核と呼ばれる塵や埃の周りに水滴が付いて
      出来てます。








        *雲の出来方*

    上昇気流によって空気の塊が上がって行く最中に出来ます。



    @日射による
    
    日射により暖められた地面付近の空気が上昇


    A風が山に当たる
    


    B低気圧のあるところ
    
    低気圧は他のところに比べ、空気が薄いため周りから空気が集まる

    


    C寒冷前線による
    


    D温暖前線による