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鏡の間

「鏡の間」は絶対王政の権力の象徴として、ヴェルサイユ宮殿が公式に宮廷になった1678年から84年にかけて新城の元テラスがあった場所に建造されました。
フランスで最も有名な観光地と知られているヴェルサイユ宮殿の中でも、「鏡の間」の写真は教科書や資料集などによく使われていると思います。1871年には、プロイセン=フランス戦争末期1月18日に、ドイツ帝国の誕生を宣言した場所としても使われました。

ルイ14世統治の絶頂とも言えるニメーグの講和条約が締結された後、ルイ14世は鏡の間の丸天井に王の統治の偉業を描くよう、ル・ブランに命じます。 ル・ブランは金鍍金した漆喰の浮き彫りで30に分割したコンポジション(構図)を創案。 そこでは、王はローマ皇帝、王国の偉大な統治者として描かれています。

回廊は全長73m 幅10.5m 高さ12.3m 北側の戦争の間に始まり、南側の平和の間で完結する造りになっています。 庭園に向かって開かれた17の窓が17のアーチ型の鏡。 見上げるばかりの巨大な鏡はヴェニス産ガラス製品に対抗するためコルベールがパリに建てた工場で製作されたものです。