三人官女(さんにんかんじょ)

『働く女性の第一人者』

 

上から二段目に飾られる三体の人形で、宮中に仕える女性を意味しています。
実は この三人見た目にはよくわかりませんが、年齢がバラバラなのです。

一番年下は中央に位置する女性。

『一般的に少女と呼ばれる年齢。現在で言えば…もしかしたら7〜8歳なのかもしれません。
松を手に持ち、屈んで(かがんで)います。』

二番目に若いのは向かって左の女性。

『成人しているので現在の年齢で言えばおそらく13〜15歳ぐらいです。
銚子という柄無しの酒入れを持ちひざ立ちの格好をしています。』

一番年上は向かって右の女性。

『既婚で年配…といっても30代です。 晩婚が目立つ現代においては年配とは言いがたいですよね。
長柄(ながえ)の酒入れを持ちひざ立ちの格好をしています。』

服装は三人とも働いている女性らしく、着物よりも動きやすい袴を着ています。