つるしびな

つるしびな(つるし飾り)は、布で作った人形を竹ひごの輪から赤い糸で雛壇の両側につるすものです。
別名は『桃飾り』といわれ、本来のおひな様と関連があることが伺えます。
また、『流しびな』と比べると全国的に知られています。

願い事をそれぞれの形の人形に込めて飾るのが『つるしびな』の最大の特徴です。
人形の数は合計するとナント110個(!!)
ここではすべてを紹介することはできませんが、主なものを紹介したいと思います。

もも

『節句の歴史』に由来して<厄除け>・<延命長寿>という願い事の意味が主ですが <実を結ぶ>ことに由来して<多産>という願いが込められています。

唐辛子 とうがらし 子供に悪い虫が付かないように…ということから<虫除け>という願いが込められています。
実際、唐辛子の傍には人もあまり近づかないですからね。
三番そう さんばんそう

平安時代の武士のような姿をしていて、 祝い事にはつきものの人形です。
具体的な願い事というのは込められていません。

おかたごろ おかたごろ

この『おかたごろ』 という言葉は、美しいお嬢様や奥様のことを指す言葉<おかたさま>に由来しています。
この人形はほかの人形と違い、人形遊びを表現したものです。

猿っ子 さるっこ

<厄・災いが去る>という願いが込められています。
『猿=去る』 というのは正式な由来であって、決して昔の人のダジャレではありません。

かき

柿には栄養と滋養があることから、<長寿>・<厄払い>という健康に関する願いが込められています。
這い子人形 はいこにんぎょう

ハイハイの多い子供は丈夫に育つということから、
<子供の健やかな成長>という願いが込められています。

三角 さんかく 『三角』とは、病気に効果がある薬袋や香袋を表現したものです。
また、『竹取物語』に不死の山として登場した『富士山』も意味していることから、
<健康> などの願いが込められています。
巾着 きんちゃく

『巾着』とは昔の財布を表したものです。
<すべてのお金がわが子に集まり、幸せになるように…>という
何とも素晴らしい願いが込められています。

うさぎ うさぎ

うさぎは神様の使いともいわれ、とても神聖な動物です。
また、うさぎの特徴といえば真っ赤な目が挙げられます。
実は、この目には呪力があるとされていて、
<病気が快方に向かう>という願いが込められています。

ほおづき ほおづき

ほおづきは女性の願い事を叶えるためのものです。
女性特有の願い事いえば、妊娠や出産に関わるものです。
そのため<安産>という願いが込められています。

金目鯛 きんめだい

決してダジャレではありませんが、「めでタイ!!」という言葉から<縁起が良くなる>という願いが込められています。
また、赤い眼には<厄よけ>という願い事を叶える力があるとか…。

亀と鶴 かめとつる

昔からこの二匹は縁起物といわれています。
『鶴は千年、亀は万年』という言葉は、この二匹が長生きをするという意味ですが…
どうやら人間にも効力があるらしく<長寿> という願いが込められています。

俵ネズミ たわらねずみ

ねずみは、金運と霊力がある七福神の一人『大黒様』の使いといわれ、
<多産でマメな働き者>になるように…という願いが込められています。
また、俵には<五穀豊壌>という願い事込められており、
ひとつの人形で三つの願い事が叶えられるという人形です。