Hemorrhagic fever

出血熱



病原体:エボラウイルス(Ebola virus)、マールブルグウイルス(Marburgvirus)など

出血熱は重症感染症で出血が起こる病気です。

エボラ出血熱、マールブルグ熱、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱の4種は特に重篤な症状を来たすことから、
まとめて4大出血熱と呼ばれることもあります。

エボラウイルスマールブルグウイルスは、アフリカの危険なウイルスです。
何がこのウイルスの宿主になっているかは不明で、アメリカでの感染例はありません。


感染経路
エボラウイルスの場合、感染したゴリラ、チンパンジー、サルなどの死体に触れたり、
食べたりすることでヒトに感染すると考えられています。
また、ヒトからヒトへの感染もあり、患者の血液、分泌物、便などに直接触れてしまったとき、
皮膚の傷口からウイルスが入っていって感染するというふうにも考えられています。
飛沫感染は低いといわれています。

マールブルグウイルスの場合でも、同様です。

潜伏期間
エボラウイルスの場合、2〜21日(通常であれば7日)の潜伏期間です。
マールブルグウイルスの場合、3〜10日の潜伏期間です。

症状
症状は、発熱、嘔吐、出血、意識喪失などです。
どちらの感染症もしばしば致死的です。

ラッサ熱と南米出血熱はげっ歯類(幅が広く先端が鋭い、のみ状の門歯を持つ哺乳類の一種)からヒトへ、
またはヒトからヒトへ感染します。
ラッサ熱は西アフリカに多く、南米出血熱の発症は主にボリビアとアルゼンチンです。

感染すると両方、発熱、胸痛、体中の痛み、嘔吐が起こります。
南米出血熱では、口、鼻、腸管などから出血が起こります。
ラッサ熱では明らかな出血は少ないですが、皮下に点状の出血がみられます。

予防、治療へ