一般性状

ウイルスの一般性状



核酸

1960年のノーベル賞の生理学・医学賞を受賞した英国の免疫学者Peter Medawerはかつて、
ウイルスは“タンパクに包まれた一遍の凶報”であると記述したことがある。

ウイルスは自分の遺伝情報を使って宿主細胞内で自らを複製するため、ウイルス核酸は凶報であるという。

その結果、しばしば宿主細胞機能の破壊に、あるいは、宿主細胞の死に至らしめる。

ウイルスゲノムはDNAあるいはRNAのどちらかからなる。

ウイルスが増殖するには感染細胞内で新しいウイルスのための
タンパク合成とゲノム(遺伝情報)の複製が必要であるが、それはウイルス発現に依存している。

ウイルス核酸は一本鎖あるいは二本鎖からなり、直鎖状、環状、あるいは分節化(数断片で存在)をとっている。

RNAウイルスのすべての遺伝情報はRNAに担われている。
RNAゲノムはウイルスとウイロイドと呼ばれるウイルス様因子にだけ存在する。