感染
1つのウイルスが細胞に感染するとその細胞を壊す。(
細胞変性効果)
細胞の外にでてその周りの生きた細胞に感染する。(
再感染)
1つのウイルスは同時に数百〜数千のウイルスを作るので再感染の可能性はとても高い。
この後に残されるものは死んだ細胞であり、ウイルスが急激に増加することは
一緒に細胞が死んでいっていることにもつながる。
ウイルスに感染すると細胞レベルと生態レベルで
各4つの型に分かれる。

細胞レベル
@
細胞溶解性感染:多くのウイルスの感染様式で細胞内で増加、感染細胞を多くつくり破壊する。
A
不稔感染:ウイルスの増殖が途中で終わり完全なウイルスが作られないため細胞破壊が起こらない。
B
持続感染:ウイルスと細胞が平衡を保つ。
C
形式転換:腫瘍ウイルスの感染形式。
ウイルスの一部などが細胞の染色体に含まれ異常増殖する場合がある。

生態レベル
@
顕性感染:感染したウイルスに特異的な症状が現れる。(
発症)
A
不顕性感染:ウイルスが感染しても発症しない。
B
潜伏感染:@、Aの後ウイルスが生態の外に排除されず臓器内に潜伏し、無症状のままウイルスが存続する。
宿主の抵抗力が低下すると活性化し、顕性感染になる。これを
回帰感染という。
C
遅発性ウイルス感染症:非常に長い潜伏期間の後や潜伏感染が活性化されて徐々に発症する感染。
症状は少しずつ悪化してしまうため多くは数年かた十数年で死亡してしまう。