Myocarditis

心筋炎



一般に心臓の筋肉(心筋)は全身に血液を送る唯一の臓器。
だからこの心筋になんらかの障害が発生すると心臓の収縮する力が弱り、
全身に必要な血液を送ることが不可能になり、他の臓器にいろいろな障害が生じて生命の危険が生じる。

心筋炎とは心臓の筋肉(心筋)に主にウイルスが感染し炎症がおこり心筋自体の破壊が生じて、
結果として心臓の収縮機能を低下させる疾患。

多くの場合は
・発熱、
・咳、
・頭痛、
・咽頭痛、
・全身倦怠感等の感冒様症状
が先行します。

その後、もともと心臓に異常が無かった方でも、
感冒にしては息切れが強くなったり、咳も続くと思っているうちに動悸がするようになったり、
夜間仰向けに寝ることができなくなったり、全身にむくみが生じたりします。
なによりもこの疾患で重要なことは感冒と見過ごされて無治療で経過しますと
どんどん心筋の細胞破壊が進み生命に危険を生じることのある疾患であることです。
ですから感冒と思って安心せず、上記の症状が加わるようになりましたら
早めに循環器内科に診察を求めることがなによりも重要です。

心筋炎は放っておくと死に至るおそろしい病気です。