鳥インフルエンザの致死率

鳥インフルエンザの致死率
鳥インフルエンザが初めて人に感染することがわかったのは1997年の香港である。
その時までこの原因となっているウイルスが人に感染するのはないと思われていた。
ところが実際は香港で18人の感染者をだし
その3分の1にあたる6人が死亡したということが報告されている。
香港政府がとても早く対応をした結果鳥インフルエンザを封じ込めた。
しかし中国のとこかに潜伏していたのか
2003年後半から再び
東アジアを中心に猛威をふるいだした。
鳥から鳥への感染に比例するように人への感染も増えている。
2006年10月3日の資料によると
感染者数は全世界で252人、うち
死者が148人がとなっている。
単純計算をすると58%が死亡しているということになる。
しかし発展途上国などでは確実な診断結果がでずに亡くなってしまうこともあるので
死者はこれより多いかもしれない。
なので致死率は
もっと高い可能性がある。

レセプター
鳥インフルエンザが人に感染しないと考えられていた理由として
レセプターというものの違いがある。
レセプターとは宿主となる人や鳥の細胞の表面にあるたんぱく質で
ウイルスの受け皿の役割をはたしている。
インフルエンザウイルスはレセプターに表面の
たんぱく質HA(赤血球凝集素)
がくっつくことで細胞への侵入を開始する。
このレセプターの形は鳥と人とで異なる。
しかしこの違いはそれほど大きいものではないことがわかった。
濃厚接触(感染している鶏の生肉を口にした場合など)をした場合に
ウイルスがレセプターに押し込まれる形になっている。
最近は人の目の奥の細胞にも感染する可能性の高いレセプターがあると発見された。