酸性雨の主な原因物質は、硫黄酸化物窒素酸化物です。
前者は主に工場や火力発電所から発生します。
そのため工場では、脱硫黄装置で削減することが可能です。

一方、後者は、ガソリン車のエンジン中で、Pt-Rh触媒を使った反応で削減できる。
またガソリン自動車に代わるガソリンを使わない自動車のデーゼル車の開発が進められています。
このため硫黄酸化物と窒素酸化物は以前よりもかなり削減されています。
スウェーデンの3分の2の湖が死の湖となっています。
スウェーデンでは対策としてアルカリ性の石灰を投入して中和することがされています。
しかし1度、酸性化された湖の生態系はもとに戻らないと言われています。
早期の対策がカギとなるのは間違いないでしょう。
日本を含めた先進国では、硫黄酸化物と窒素酸化物の対策がされていますが発展途上国では、資金不足などで対策がまだ不充分です。
今後先進国の積極的な協力が必要になって来ると思われます。
現段階での条約等を紹介します。



ジュネーブ条約

国連欧州経済委員会において採択された加盟国は酸性雨の被害や防止技術の開発研究の推進、国際協力が規定されている。

ヘルシキ議定書

加盟国の硫黄の排出量を最低30%削減すること規定している。

ソフィア議定書

自動車の排出基準を適用することが規定されている。

酸性雨の被害を抑えることは難しいことではない。

一度「死の湖」になると回復する可能性は低い。

国際的な協力が不可欠になってくる。

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