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エジプト

水不足

エジプトの国土の95%は砂漠であり、そのうえ首都カイロの年間降水量は日本の約60分の1と大変少ない。
ナイル川という広大な河川としっかりしたダムがあるので、慢性的な水不足というのはなかなかありませんが、それでもやはり夏になると水不足が発生し、 時には農民同士が水をめぐって争う事態も起こります。

また、エジプトは国内の水利用量の97%をナイル川に頼っている。 この状態で、上流のダムに異変が起きたり、ナイル川の水が汚染されたりすると、それだけで、地域問題ではなく、国規模の重大な環境問題に発展してしまうのです。

酸性雨


近年、世界遺産でもあるエジプトのスフィンクスやピラミッドが酸性雨の影響で消滅しつつあります。
酸性雨の原因は、カイロの自動車の排気ガスや工場の排煙。
降水量は少ないが雨の酸性が非常に強く、また、スフィンクスやピラミッドは石灰石でできているので酸性雨に弱くなっています。

スフィンクスは、首が落ちそう、という危機的な状況まで行き、エジプト政府は7年かけて修復しましたが、鼻はそぎ落ち、現在もその危険な状況にさらされています。
何千年もの間守られてきた貴重な遺跡が、この100年足らず崩壊の危機にまで追いやられてしまったのです。

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