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ドイツ

酸性雨

この国のシュバルツバルト(黒い森)は、この国の南西部にある森林です。
中世の時代に燃料用に多くの木々が切られてしまい、現在の黒い森の大半は、人工林です。

1980年代初めになると、その黒い森も酸性雨の影響により、葉が黄色になり、葉を失った木々が増えていきました。
地元の人の中には、“黒い森は黄色に変わった”と冗談交じりに言う人もいるそうです。

ドイツ人は、酸性雨による森林被害を中世の疾病になぞらえて“緑のペスト”とも呼ぶそうです。

しかし、1983年の連邦議会選挙では、環境保護政党である“緑の党”が27議席を獲得しました。 また環境保全や環境への配慮が世論でも高まるようになり、連邦政府は、連邦環境・自然保護・原子力安全省を設置し、大気汚染の防止や自然景観の保護の充実や強化に向けて取り組んでいます。