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イギリス

酸性雨

この国では、18世紀から19世紀にかけて工業化が起こりました。産業革命です。
これによって、近代化が進みましたが、酸性雨も進みました。

自動車や工場などから、悪性物質が多く排出されるようになったためです。

また、ロンドンスモッグ事件による被害は有名です。
1952年の12月、ロンドンを強酸性の高濃度硫酸の霧が覆いました。
工業地帯周辺では、自分の足元が見えないほどの濃さで、人々は目や呼吸器などを痛め、12,000人もの死者を出しました。

当時意識の低かった、スモッグが、深刻な問題であることを全世界に知らしめる結果となりました。

現在イギリスの67%の森林の被害が報告されているそうです。
ロンドン大学の発表では、イギリスの酸性雨被害は回復傾向にあるとされています。
  政府の排出規制及び天然ガスの使用の結果で、硫黄の排出は、半減しているとしました。
1970年代以降から、硫黄酸化物質は、84% 窒素酸化物質は、37%削減しているとの発表です。

コラム

ちなみに、酸性雨は、この国の科学者のロバート・スミスが1872年に使い始めたのが起源の環境問題です。
イギリスでこの言葉がつくられた、ということからわかるように、イギリスでの酸性雨の問題はとても深刻だったのでしょう。