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オーストラリア

水不足

オーストラリアは世界でもっとも乾いた土地と呼ばれています。
オーストラリアの年間平均降水量は472mlです。
その降水量でさえ年によって差があり国土の6割、4億ヘクタールを占めて行われている農業に多大な影響を与えています。

皆さんは覚えているでしょうか?
―最近起きた小麦の価格の高騰のことを。

2007年に起こった急激な価格高騰はこのオーストラリアの水不足が原因です。
この年オーストラリアの小麦の収穫量は干ばつのせいで、前年の4割にもなってしまい価格に大きな影響が出ました。
小麦が穫れなかった農家では生活していけず自殺までする人が何人も出ました。
それほどオーストラリアの農薬に対する水不足、干ばつの影響は深刻な問題となっています。

オーストラリアには大陸の7分の1をもしめるダーリン・マレー川という川が流れています。
しかし最近では水不足に伴い川の水量がどんどん減ってしまい、河口にあるアデレードという町まで川がたどり着かず水不足が起こっています。
また水量が減りすぎて海から海水が250kmもさかのぼってしまうという大変な出来事も起こってしまいました。

コラム

水の量が細かく決まっています。例えば水のやる時間帯は水曜と土曜の朝夕だけ。
まぁこれなら人によっては平気かもしれませんね。
しかし、シャワーの浴びる時間を制限されたらどうでしょうか?
女性にとっては厳しいですよね。
しかし、これを守らなければ罰金をかけられてしまうのです。
過去にはその規則で殺人事件が起きてしまうほどで、人々は大変な不満を抱えて生活しています。

このようにオーストラリアでは国際的な小麦から家のシャワーまで幅広く水不足の影響を強く受けています。

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