遺伝子とは



遺伝子とは、親から子へ伝えられ、子の身体の特徴、性質、体質などを決定する物質である。 その子の形質を決定する重要な物質が、核酸の中に含まれるDNAである。 →基本構造

・3法則
独立の法則・優性の法則・分離の法則

・染色体説
遺伝子は染色体上にあるという説。「遺伝の染色体説」とも呼ばれ、また提唱者の名前から「サットン・ボヴェリの染色体説」とも呼ばれる。

・染色体地図
遺伝子の染色体上の相対的位置を遺伝子間の組み換え値などを用いて表したもの。遺伝子地図とも言う。作成法によって遺伝的地図と細胞学的地図の2種類に分かれる。 モーガンはショウジョウバエを用いて唾液腺の染色体地図を作成した。

・エーヴリーの実験

S型菌の抽出液に各種の分解酵素を作用させて形質転換物質が何であるかを調べた実験。

S型菌抽出液              +R型菌       →形質転換した
S型菌抽出液から多糖類を抜いたもの   +R型菌       →形質転換した
S型菌抽出液からたんぱく質を抜いたもの +R型菌       →形質転換した
S型菌抽出液からDNAを抜いたもの   +R型菌       →形質転換しなかった

このことから、DNAが形質転換の原因であることが判明した。

・ハーシーとチェイスの実験
バクテリオファージを用いた実験。

(図)
この実験で、遺伝物質はDNAと確定された。

*組み換えについて
遺伝子組み換えとは、ある生物のDNAを別の生物のDNAに組み込むこと。スタンリー博士とハーバード博士が1973年に初の遺伝子組み換えを行った。
遺伝子組み換えの基本操作
(図)
制限酵素・・・特定の塩基配列の部分でDNAを切断する酵素。はさみの役割を果たす。
連結酵素・・・組み換えた部分をしっかりと結着させる酵素。のりの役割を果たす。

*GM作物
GM作物とは遺伝子組み換え技術を用いて作られた作物、またはその作物を加工して作られた食品のこと。
世界的な食糧難を解決するために開発されてきた。

遺伝子とは、親から子へ伝えられ、子の身体の特徴、性質、体質などを決定する物質である。 その子の形質を決定する重要な物質が、核酸の中に含まれるDNAである。