単語集
遺伝:生殖によって、親から子へと形質が伝わるという現象のことであり、生物の基本的な性質の一つである。
遺伝子:生物の遺伝情報を担う主要因子で、タンパク質の情報に対応する転写産物(mRNA)の情報が書き込まれている核酸分子上のある長さをもった特定の領域=構造遺伝子(シストロン)のこと
グレゴリー・メンデル:植物学研究を行い、メンデルの法則と呼ばれる遺伝に関する法則を発見したことで有名。遺伝学の祖。遺伝形質は遺伝粒子(後の遺伝子)によって受け継がれるという粒子遺伝を提唱した。
デオキシリボ核酸:(-かくさん) D eoxyribo N ucleic A cid 要するにDNAのことである。高分子生体物質で、地球上のほぼ全ての生物において、遺伝情報を担う物質となっている。
DNA:デオキシリボ核酸の略称。デオキシリボース(五炭糖)とリン酸、塩基(アデニン、グアニン、シトシン、チミンの四種類
リボソーム:あらゆる生物の細胞内に存在する構造であり、mRNAの遺伝情報を読み取ってタンパク質へと変換する機構である翻訳が行われる場である。
ミトコンドリア:真核生物の細胞小器官である。二重の生体膜からなり、独自のDNAを持つ。酸素呼吸の場として知られている。ヤヌスグリーンによって青緑色に染色される。
染色体:DNAとヒストンから成る。一本の染色体には一本のDNAが含まれていて、減数分裂の準備期から見られ、通常は見えない。
寄生:特定の生物の体や血などをすみか・栄養などにして頼って生きること。
遺伝子工学:ある生物の遺伝子を別の生物に移すことによって、私たちに有用な製品やサービスを提供する技術全体のこと。
バクテリオファージ:細菌に感染するウイルス。殻はタンパク質でできており、核酸を持つ。
制限酵素:2本鎖のDNAを切断する。遺伝子工学においてよく利用される。
パリンドローム:右と左のどちらからもまったく同じに読める文。回文ともいう。
DNAリガーゼ:2本のDNA鎖をつなぐ。遺伝子工学においてよく利用される。
組換えDNA技術:制限酵素でDNAを切り、連結酵素で他のDNAと結合させる技術。
GM作物:遺伝子組み換え作物のことで、遺伝子組み換え技術を用いたことで人為的に操作・改良されて新たな形質が付与された作物。
セルラーゼ:グリコシド結合を加水分解する酵素。動物や植物などが持っている。
プロトプラスト:植物の細胞の細胞壁がなくなった状態のこと。
カルス:未熟な植物細胞のこと。
プロテイン:エンジニアリング(タンパク質工学)・組み換えDNA技術を利用して微生物に有用タンパク質を生産させること。
薬効:薬の効き目・効果・効能のこと。
副作用:薬によって有害な効果がでること。またその効果のこと。
遺伝子導入動物:遺伝子組み換え技術で別の動物の遺伝子が入れられた動物のこと。
遺伝子導入植物:遺伝子組み換え技術で別の植物の遺伝子が入れられた植物のこと。
癌(がん):胞が不可逆な変化によって、自律的に増殖するようになったもののうち、宿主を死に至らしめるような悪性腫瘍。
変異原:生物の遺伝子に異常をもたらす原因のこと。
DNA修復酵素:p53というタンパク質で、DNAの受けたダメージの深さを診断し、修復するもの。
感染症:性行為や傷口から病原体が生体内に入り、増殖して起こる病気のこと。
HPV:ウイルスの一種。p53と結合して発癌する。皮膚にイボを出現させる。