化 学 的 実 験  第五講


5−1 スチールウールの燃焼
 ここでは錬金術の根底を覆す結果を残したラボアジェの質量保存の法則の証明実験を映像付きで解説する。
 このサイトの制作メンバーが実際に実験をやってみたものである。
 動画が見れない人は画像で解説した こちらのページ へ。

 まず、一つ目の実験。
 これはスチールウールの燃焼、つまり鉄(Fe)と酸素(O)との化合反応である。化学の物質名に当てはめると、錬金術の理論では鉄(Fe)が変成して酸化鉄(Fe3O4)になったのだから、その総質量は変わらないはずである。しかし化学の理論では酸素と結合するため総質量は増加する。
 と言う訳で、偉大な先人たちに既に証明された実験を再現して確かめてみた。



 手順1(00:00〜)
・まずスチールウールをほぐして広げます。
 これには鉄と空気の触れる面積を大きくして酸化させやすくするためです。

 手順2(00:16〜)
・上皿天秤でスチールウール全体の重さが、錘と釣り合っている事を確認します。

 手順3(00:27〜)
・スチールウールに着火します。
 これで総質量が増加し天秤の針が左に振れれば、化学の理論が正しく、錬金術が間違っていた事になります。


 それでは結果を見てみましょう。

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