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動物の殺処分について調べていると捨て犬・捨て猫の殺処分数は年々減少傾向にあるが、2016年度は全国で5万6000頭を超え、大きな社会問題となっている。そこで活躍しているのが日本発祥のNPO法人であるピースウィンズ・ジャパン(PWJ)だ。
PWJが犬を保護・譲渡活動を軸として運営する「ピースワンコ・ジャパン」事業の目的は、人間の身勝手によって生み出される犬・猫の殺処分をなくし、ペットと人間の真の共生を実現することだ。
PWJ自体は紛争や災害、貧困などの脅威にさらされてる人々に対して支援活動を行うNPOだ。
そんな人を助ける組織がなぜ犬や猫をするのか?それはPWJにとって犬や猫は災害支援の仲間なのに、仲間である犬がこれだけ殺処分される状況を打破するために、これまでに培ったネットワークや社会変革の経験を活かして全国に適応可能なモデルを構築することが必要と考えたことからピースワンコ事業がスタートされた。
PWJが犬を保護・譲渡活動を軸として運営する「ピースワンコ・ジャパン」事業の目的は、人間の身勝手によって生み出される犬・猫の殺処分をなくし、ペットと人間の真の共生を実現することだ。
PWJ自体は紛争や災害、貧困などの脅威にさらされてる人々に対して支援活動を行うNPOだ。
そんな人を助ける組織がなぜ犬や猫をするのか?それはPWJにとって犬や猫は災害支援の仲間なのに、仲間である犬がこれだけ殺処分される状況を打破するために、これまでに培ったネットワークや社会変革の経験を活かして全国に適応可能なモデルを構築することが必要と考えたことから ピースワンコ事業がスタートされた。
ピースわんこジャパンには3つの活動がある。
ピースわんこジャパンの楽園は現在全国に8カ所ある!
一つ目は、広島県神石高原(じんせきこうげん)町にある神石高原シェルターです。
上の写真は神石高原町の風景だ。この場所は自然豊かでまさに犬たちの遊び場にぴったりの場所だ。神石高原シェルターは西日本最大級のドッグランがあり、犬たちがのびのびと遊ぶことができる。
二つ目は、西山/スコラシェルターだ。ここではピースわんこジャパンが保護した犬たちが静かに暮らすための施設だ。
ここには4カ所の犬舎と犬たちの病気やけがを治療するためのわんこクリニックがある。
三つ目は、広島譲渡センターだ。ここは5~10頭の保護犬の日常の世話を常駐のスタッフや獣看護師がしている。
里親希望の方には、希望したわんことお散歩やふれあいなどもできる。
四つ目は、湘南譲渡センターだ。ここには神石高原シェルターで保護し、健康になった5~6頭の犬たちが暮らしており、常駐のスタッフや獣看護師が世話を行っている。ここでも、里親希望の方は犬たちとのふれあいが可能だ。
五つ目は、世田谷譲渡センターだ。ここにも神石高原シェルターで保護されて健康になった5~9頭が暮らしている。ここにはドッグトレーナーが常駐している。里親希望の方は犬たちとのふれあいがや散歩が可能だ。広々としたわんことのふれあいができるリビングが設置されている。
六つ目福島譲渡センターだ。ここも神石高原シェルターで保護されて健康になり人慣れ訓練をした10~14頭が暮らしている。ドッグトレーナーが常駐している。里親希望の方は犬たちとのふれあいが可能。ボランティアの人を募集している。
七つ目は、東京あきる野譲渡センターだ。ここは、神石高原町で保護して健康になった犬たちを5~9頭が暮らしてる。ここにもドッグトレーナーがいっしょにくらしている。ここでは、犬の預かりサービスもあり仕事でいぬの世話ができない人でもここに預ければ安心!
預かり時間は10時から18時まで※最終預かり時間は15時まで
預かり時間 | 預かる犬の大きさ | 1頭あたりの料金 |
---|---|---|
半日預かり(4時間まで) | 小型犬~中型犬(15kg未満まで) | 2000円 |
大型犬(15kg以上) | 3000円 | |
一日預かり(8時間まで) | 小型犬~中型犬(15kg未満まで) | 3000円 |
大型犬(15kg以上) | 4000円 | |
預かり時間を過ぎた場合 | 大きさ関係なし | 30分ごとに500円 |
預かりサービスでは以下の3つの特徴がある。
八つ目は、生駒譲渡センターだ。ここでも神石高原町で保護している犬6~13頭を常駐のドッグトレーナーが世話している。ここでも里親希望の方は散歩や、店内にあるリビングでふれあいができる。
災害救助犬やセラピー犬の育成をするドッグトレーナーの育成も行っている。
ピースわんこジャパン内にピースワンコ・ジャパン PRODOGスクールというものがある。
ここでは、日本や海外での豊富な事例から犬の成育、譲渡、トレーニングに精通した国内外の講師陣による実践的なカリキュラムを通じて基礎知識から専門的に学ぶことのできる期間だ。動物福祉の先進地であるドイツのプロドッグスクールと提携しており、世界水準のプログラム構成になっている。
ここで学び資格を獲得した人はピースわんこジャパンのシェルターだったり、譲渡センター勤務
などで災害救助犬やセラピー犬などの育成をしている。
現在、日本では年間約1万5000頭もの犬が、そして約6万7000頭の猫が人の手で処分されている。
この現状を打開するために広島県神石高原町内で2016年4月から犬の全頭引き取りを開始している。ピースワンコジャパンでは、行政・企業・地域社会と連携し、犬たちの正しい飼い方や動物愛護の意識を広めようとしている。
また、ピースわんこジャパンは「アニマル・ウェルフェア」(Animal Welfare)に基づいた殺処分ゼロの実現を目指し動物の「5つの自由」を実践している。
2011年から殺処分数ワースト一位だった広島県で活動をはじめたピースワンコジャパンは年々殺処分数を減らして、2016年についに殺処分数ゼロを達成しました。殺処分数ゼロというのは一時的なものではなく、持続可能な目標となっており、現在も殺処分数ゼロを継続中です。
アニマル・ウェルフェアとは
感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死までの間、ストレスを出来る限り少なくし、行動要求が満たされた、健康的な生活が出来るようにする飼育方法のこと。この言葉は元々西洋で生まれたもので「快適性に配慮した家畜の飼養管理」と定義付けされている。和訳では「動物福祉」や「家畜福祉」と訳されることがあるが、「福祉」という言葉が本来の「幸福」や「よく生きること」という概念が欠落し、誤解を生じる恐れがあることから「動物福祉」と記すのではなく「アニマル・ウェルフェア」と表記されることがある。
私は、当初保健所に連れて行かれた動物たちはすべて殺処分されるのを待つだけだと思っていたが、ピースわんこジャパンという事業があることを知り、調べてみると、保健所に引き取られた動物のうち74.1%は返還もしくは譲渡されている、と知りすべてが殺処分される訳ではないと分かった。一方で、25.3%は殺処分されているという現実も目の当たりにした。
ピースワンコジャパン事業の本拠地である広島県は、2011年度に犬・猫を合わせた殺処分数が8,340頭(犬2,342頭、猫5,998頭)にのぼり、全国ワーストを記録した。PWJはまず、2013年秋から取り組んできた「広島の犬の殺処分ゼロ1000日計画」に沿って、2016年4月以降、広島の殺処分対象犬の全頭引き取りを開始し、犬の「殺処分ゼロ」を実現できており驚いた。
全国ワーストの県でも殺処分ゼロを実現できたのでこれを日本全土で採用したら、日本全体での殺処分数もゼロにできるはずなのに…