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・そもそもペットとは?
・ペットはおもちゃじゃない
Wikipediaのペットのページにはこう書かれています。
ペットは、人の心を和ませたり楽しませてくれる、といった理由で人が飼っている動物のことである。人はペットとの様々なやり取りを楽しんだり、その姿や鳴き声などを鑑賞したりする。 ペットの歴史は古く、ネコは古代エジプトの時代から現在のペットのような位置づけや、鼠の駆除などの実用目的で飼われていたことが推測されている。また、イヌに関しても、太古の昔から、実用と愛玩目的も兼ねて飼われていたことが推測されている。 ペットは人間の日々の生活に関わりのある動物なので、人間の生活サイクルに対応できる動物や、人の生活と干渉し合わない動物を好む人もいる。 ペットは生命をもった動物であり、単なるモノとは異なり、栄養や環境など、健康や精神状態を始めとした様々なことにそれなりに配慮する必要がある。人はペットの生存のためにエサを用意したり、ケージ、小屋、ベッド類などを用意するなど、様々な世話をする必要があり、その意味でペットは野生動物とは異なって人間との相互関係の中で生活していると言える。
Wikipediaにも書かれているようにペットと人間との関わりは、古くから行われていました。 最近では、ペットブームで多くの家庭でペットが飼われるようになってきました。
その一方で、安易な気持ちでペット飼い始め、正しく世話をせずに保健所や捨てペットとして逃がしてしまうというニュースも話題になってきました。
ペットとはいえ、地球上で生きている生物であることに違いありません。
それなのに、ペットを残虐な扱いをしたり、ちゃんとお世話せずに荒野へ放ってしまうマナーの悪い飼い主が話題になることが増えてきました。 ペットは自然に生きている環境で育っていないため、ペットに飽きたからといって捨ててしまうとペットは生きていくことができません。 ペットを飼うということは一つの命を預かるのと同じです。ペットを飼うときは、十分な決意が必要です。
日本動物愛護協会のサイトには以下の10の条件が必要だと書かれています。
①住宅がペットを飼える状況にあること ②ペットを迎えることに家族全員の合意があること ③動物アレルギーの心配がないこと ④そのペットの寿命まで(終生飼養)飼育する覚悟があること ⑤世話をする体力があり、その時間をさけること ⑥高齢になったペットの介護をする心構えがあること ⑦経済的負担を考慮すること ⑧必要なしつけと周囲への配慮ができること ⑨引っ越しや転勤の際にも継続飼養する覚悟があること ⑩飼えなくなった場合の受け皿を考えておくこと
ペットを飼うに当たってはこれだけのことがペットを飼う上で求められています。
現代でペットを飼うのであれば、主に2種類あります。
一つは、『ペットショップでペットを購入する』方法。
もう一つは、『保健所を介してペットを譲渡会でペットを譲り受ける』方法。
これら2つの方法には、どちらにも”いい面”と”悪い面”を持っています。
保健所の方の意見を参考にまとめてみました。
世間一般には「ペットショップを利用するなんてあり得ない」なんて思う人が多いと思いますが、意外と知られていない”いい面”と”悪い面”を持っています。
保健所の譲渡会とは違い、購入のために条件や指導がないという点。
好きな種類のペットが選ぶことができる。
血統書などを持っている。
誕生日や年齢が分かっている。
店によっては犬の特徴などを詳しく教えてくれる
かなりのお金がかかる
どんなペットでも安易に飼うことができるため、お金さえあればペットを安直な気持ちで買えてしまう。
高齢の方が購入した場合、ペットのお世話ができなくなった時の問題
詳しい説明もなく、店の売りたいペットを売りつける店もある。
売れないペットを大安売りして、最後まで飼い主が世話を見きれない場合がある。
ペットを飼うなら、「身寄りのないペットを引き受けるのが一番良い」と言われていますが現実問題はどうなのでしょうか。
無料で引き取ることができる。
保健所で引き取られたペットの命を助けることができる。
ある程度の年のペットを引き受けることが出来る。
一人暮らしをしている人には譲渡することができない
譲渡規約がとても厳しい。
高齢の方が引き取った場合、ペットのお世話ができなくなった時の問題
譲渡会に来る犬は野良や成犬(大きな犬)などが多いため、好きな種類のペットに出会えるとは限らない
ペット譲渡には、講習などを受ける必要があるため時間がかかる。
好きな種類のペットがほしいのであればペットショップ。「種類は何でも良い」というのであれば譲渡会に参加して譲り受けるのが好ましいといえます。
ペットショップ側としては、一刻も早くペットを売りたいという商売的意識が高いため、ペットの習性や成長過程で何が起きるかという説明をきちんとせず販売している場合も多く、だからといってペットショップ側には詳しく説明をする義務がないため仕方がないです。
保健所の方々によるとペットを飼うのに好ましくない人であったとしても安易に購入出来てしまい、最後まで面倒を見れないというケースも後を絶たないようです。
保健所でペットを譲渡する場合、基本的には規約が厳しくペットを受け入れたいという意志があったからと言っても、そう簡単には譲れないとのこと。
そして規約にプラスして、譲渡する場合は面接をして、そこで独り身、高齢であることなどの理由で受け入れを断らざる得ないことも多いそうです。
また、保健所に連れて来られる犬の多くは大型犬が多く、高齢の方などには散歩などのお世話が厳しい場合は保健所であってもペットショップを勧めることが多々あり、保健所がこんなに規約を厳しくしたり、面接で断るのは何故なのかと思うかもしれません。
しかし、保健所としては保健所が譲った飼い主がきちんお世話出来ずにペットを逃してしまうことが一番困るそうです。
これは保健所からとしてみると、野良犬や要請を受けて引き取った野良猫を捕獲する義務があるため当然のことです。
話は少し変わりますが、先日、国内で最も再生されていることで有名なYouTuber、ヒカキンさんが「猫を飼いました」という動画をアップしました。 その動画のコメント欄には「譲渡してもらうべき」「ペットショップなど利用するな」などのコメントが多数寄せられていました。 しかし、前述の通り実際には、このような事実もあるためペットの譲渡は厳しかったことも考えられるので、一丸にペットショップを”悪”というのは如何なものかと思います。私達から言いたいことは、飼うなら責任を持ち、保健所から引きとればよいというのは簡単に言うものではないのです。