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保健所で保護される犬や猫は、野良犬や野良猫だけではありません。飼い主のいたペットも引き取られているのです。飼い主から引き取られるペットの割合は16%になっています。しかしながら、所有者不明として引き取られるペットのなかには、飼い主に捨てられた捨て犬、捨て猫や迷子になった犬や猫も含まれているので実際にはかなり多くなると思われます。
こうしてペットたちは人間側のあまりにも身勝手な理由で捨てられてしまうのです。
現在日本で行われている殺処分の数と、保健所に預けられたペットの返還数と譲渡率を表したグラフです。
グラフを見る限りでは、犬の殺処分数、猫の殺処分数、また殺処分率は減り続け、犬猫の返還および譲渡率は増加しているのでいいように見えますが、犬の殺処分率は30%以上、猫の殺処分率は70%以上であり、殺処分問題は解決されていないことがわかります。
2015年度における年間の殺処分数は犬1.6万頭、猫6.7万頭であり犬、猫あわせて新しい飼い主が見つからずに殺処分された犬猫は82.902匹にのぼり、1日あたり225匹も殺処分されているのです。
私たちが住んでいる大分県を例にしてみましょう!
大分県における殺処分数の推移のデータです。
毎年少しずつ減少はしていますが、未だに2000匹以上の犬や猫が殺処分されているということもまた事実です。
全国の動物管理所では定期的に譲渡会を開いています。 これは、引き取られた犬や猫のうち審査に合格した犬や猫だけが展示されます。 まずは実際のデータをご覧ください。
どうでしょう?
多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれではあります。
しかし、殺処分数が減少傾向にある中、譲渡数も伴って減少していないことは殺処分ゼロへに大きな一歩になります。
実際に私たちが見学した大分市動物保健所の職員さんに聞いた話によると
とおっしゃっていました。
職員の方の努力は、私たちの想像を超えています。
しかし、職員の方たちの努力があって大分県の殺処分数は確実に減ってきているそうです。