ヒト受精卵へのゲノム編集

ヒトの受精卵にゲノム編集を行い、それを誕生させることは多くの国で禁止されていると前述しました。ではなぜ、多くの国で禁止されているのでしょうか
ゲノム編集を行えば、病気にかからないようにしたり、新たな形質(例えば、筋肉がつきやすくするなど)を付け足したりといったことができるようになります。
中国でヒトの受精卵にゲノム編集を行った事例について前述しましたが、これもやはり多くの国や団体から非難を受けることとなりました。

これまでの議論


アシロマ会議やカルタヘナ議定書では、遺伝子組換え技術のガイドライン・規則について主に話し合われました。これは、ヒトのゲノム編集だけではなく、生物全体の扱い方について議論されたと言えます。
一方で、「国際ヒトゲノム会議(Human Genome Meeting)」というものも開催されています。この催しは、1996年から年に1回、世界中の研究者が集まって、ゲノム編集について話し合いを行います。
世界の研究者での話し合いが行われているんだね。

単に1度アシロマ会議が開かれたり、カルタヘナ議定書を締約したからと言って、それで終わりというわけにはいかないよね。

このように、随時、研究者が集まって話し合いが行われたり、国でも有識者による会議を開いたりしているよ。


デザイナーベイビーの問題

そもそも「デザイナーベイビー」とは、受精卵の段階で遺伝子操作を行い、親の望むような子供(例えば、知能に優れた子供など)を作るということです。髪の色や目の色も親の思う通りにできてしまうという現実があります。
中国で賀建奎がエイズにかからないようゲノム編集した双子を誕生させた事についても「デザイナーベイビー」であるとされています。
デザイナーベイビーが広まることは「優生思想」が広まる事に繋がります。優生思想とは、優秀な人材を残しつつ、逆に能力などが劣っている人についてはその人の遺伝子を後世に残さないようにするというものです。優生思想は、人種差別や障害者に対する差別につながったとされています。いずれにしても、容認されるようなものではありません。
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