寒天菓子

夏のイメージが強い寒天。ヘルシーということもあって女性に人気の和菓子です。
見ていても涼しくなる寒天菓子を10種類紹介します。

★水ようかん   ★淡雪羹   ★錦玉羹   ★つや干し玉羹   ★翁あめ
★あんみつ   ★時雨羊羹   ★のし梅   ★牛乳寒天   ★ところてん

水ようかん

「kurashiru」より引用
 小豆あんに寒天液を混ぜて、冷やし固めて作ります。
水の割合が多いため、つるりとした食感が特徴です。水羊羹は江戸時代後半ごろに始まったと言われています。もともと、葛(くず)や小麦粉が材料となっていましたが、後に寒天が使われるようになりました。おいしい水羊羹を作るには水のおいしさが決め手だと言われています。




 寒天液に砂糖を入れ、卵白を泡立てたメレンゲを加えで冷やし固めたものです。見た目が食感まで表現してくれそうな和菓子です。色合いといい、くちどけといいまさに「淡雪(あわゆき)」のような和菓子です。明治より愛知県西三河地方を代表する銘菓として愛され、基本的な製法はずっと変わらず作り続けています。



淡雪羹
 
「kurashiru」より引用
 錦玉羹

「TOMIZ(富澤商店)」公式サイトより引用
 寒天液に砂糖を加え寒天液に砂糖をくわえ、煮詰めた後、型に入れ、冷やし固めたものです。夏には涼しげな透明感が味わえます。錦玉羹の他に「琥珀羹(こはくかん)」とも呼ばれています。錦玉羹の色がついていない透明なものは、無地錦玉(むじきんぎょく)。また、白琥珀(しろこはく)もしくは銀玉(ぎんぎょく)とも呼ばれています。




 錦玉羹(にしきぎょくかん)を小さく型で抜き、常温でしばらく乾かして、表面の砂糖を再結晶化させたものがつや干し玉羹で、干し琥珀ともいいます。干菓子の仲間になります。茶道の干菓子によく使われます。外はシャリっとしているけど、中はつるんとしていて寒天ゼリーのような食感が面白い和菓子です。



つや干し玉羹
 
「instagrammernews」より引用
翁あめ
 
桔梗屋(食べログ)」より引用
 水あめに寒天を加えて固め、表面にもち米をくだいたみじん粉をかけて作ります。やわらかくほのかに甘いのが特徴です。伝統的な和菓子の一つで400年の歴史を持つ新潟県の銘菓として知られるほか、仙台駄菓子の一つとしても知られています。秋田、山口、神奈川などでも江戸時代~明治時代ごろから製造されています。地域や店によって、用いる材料、水あめと寒天の割合などが異なり、食感や甘みにも違いがある。



あんみつは、蜜豆ににあんを盛った和菓子です。賽の目状に切った寒天に、ゆでて冷やした赤えんどう豆、小豆餡求肥、干し杏子などをのせ、黒蜜や白蜜をかけて食べます。発祥の説が2つあり、1930年に銀座のしるこ屋「若松」の森半次郎(2代目)が考案した説と1938年に銀座の蜜豆店「月ヶ瀬」(現・コックドール)の創業に参画した俳人橋本夢道によって考案した説があります。



あんみつ
 
「銀座 若松(ぐるたび)」より引用
時雨羊羹 (しぐれようかん)
 
「TOYOSU BLOG」より引用
 時雨とは、パラパラと降る冬の通り雨です。甘い寒天液に道明寺粉を合わせ、冷やして固めます。白い道明寺粉を時雨(しぐれ)に見立てています。細長い棹物(さおもの)になると時雨羹と呼ばれます。時雨の他に村雨(むらさめ)という呼び方もあります。




 完熟梅を甘くジャム上に煮詰め、寒天液を混ぜて薄くのばして固めた物です。竹の皮にはさんであります。山形県の銘菓です。酸っぱさの中にほんのりとした甘さがあり、くどくないさっぱりとした風味。発祥は、文政4年に創業した乃し梅本舗「佐藤屋」だと言われています。




のし梅
 
「乃し梅本舗 佐藤屋」より引用
牛乳寒天
 
「kurashiru」より引用
寒天液に、砂糖、牛乳を混ぜて冷やし固めた物です。果物で彩りをきれいにしています。寒天は、江戸時代に京都の旅館で誕生したと言われています。それから寒天の製法を編み出していったとされています。牛乳寒天は、材料が少なく簡単に作れるため家庭に親しまれています。 



天草などの寒天質抽出し、冷やし固めゼリー状にしたものを、専用の道具で細い棒状にして食べます。食酢や青のり、辛子醤油、黒蜜、シロップなどをかけて食べます。 よく家庭のおやつなどに用いられます。



ところてん
 
「tenki.jp」より引用

どうでしたか?見ているだけでも楽しくなる寒天菓子。ぜひ食べてみてください。