まんじゅう

まんじゅうは、主にあんを皮でつつんだまるいものが多いそうです。
あんも小豆だけでなく枝豆、白いんげんなどを使った物や皮も餅米、小麦、卵などを使ったものがあります。
ここでは、以下の12種類を紹介します。

★酒まんじゅう   ★揚げまんじゅう   ★唐まんじゅう   ★利休まんじゅう   薯蕷まんじゅう   ★薄皮まんじゅう
★栗まんじゅう   ★麩まんじゅう   ★焼きまんじゅう   ★葛まんじゅう   かるかんまんじゅう   ★もみじまんじゅう

酒まんじゅう

「おおさかや蔵はち」より引用
  餅米と麹の種を発酵させた皮で小豆あんを包んで蒸した香り高いおまんじゅうです。
日本最古といわれているほど日本のまんじゅうの起源とも考えられています。
日本には、留学僧により鎌倉・室町時代に伝わってきました。そのときはあんのかわりに肉が入っていて、僧は宗教の関係上、肉がたべられないために肉から小豆のような穀類に変わりました。




  小麦まんじゅうに衣をつけて揚げたおまんじゅうの天ぷらです。サクサクアツアツで香りもよく、中国で「ジャー・マントウ」とよばれる寒い地方で生まれたようです。日本での揚げまんじゅうの発祥の地は福島県田村市だそうです。かじるとじゅわっとした衣のなかにしっとりとやわらかいこしあんがはいっていて腹持ちがよい印象を受けました。



揚げまんじゅう

チームメンバーが撮影
唐まんじゅう

「和菓子工房いずみ」より引用
  小麦粉を使った種を鉄板で焼くカステラまんじゅうで、今川焼きや大判焼きも仲間です。愛媛県で人気の高いお土産になっています。江戸時代の始めに長崎でオランダ人から製法を伝えられ始まったとされています。カステラが皮のため他のまんじゅうとは違いかなりハイカラなまんじゅうです。



  茶色の皮は黒砂糖がはいっています。茶人の千利休が好んだためこの名前になりました。はちみつが入っていることもありシンプルで素朴な味わいです。黒砂糖が入っているため、ミネラルがありシンプルとはいえど黒砂糖のコクもあるため満足感のある一品です。



利休まんじゅう

「makaroni」より引用
薯蕷まんじゅう

「excite blog」より引用
  薯蕷(じょうよ)とは山芋のことで、皮に山芋が混ぜてあるからしっとりとやわらかい食感です。今では上用まんじゅうともいわれます。小麦粉や米粉をつなぐために山芋を使い、その他の材料も小豆と砂糖だけのシンプルなお菓子です。他のまんじゅうとは違い、ウサギ型が有名でかわいらしい外見のお菓子です。



  皮が薄く中のあんこがところどころ透けて見えるおまんじゅうです。日本三大まんじゅうの1つともいわれています。皮はほぼなく、あんこのおいしさが存分に味わえるあんこが命のまんじゅうです。あんこを手が汚れることなく手軽に食べられるのであんこ好きにはたまらない一品です。



 薄皮まんじゅう

「さまくる」より引用
栗まんじゅう

チームメンバーが撮影
  白あんと栗が入っている焼きまんじゅうで、楕円形とつやつやの皮が特徴です。明治から大正時代にかけて考案された焼き菓子です。まんじゅうのふわふわとした食感と栗のころころとした食感が一度に楽しめる甘いまんじゅうです。白あんのとろりとした甘さと栗の素朴な甘さでメリハリがつき食べていてとても楽しいまんじゅうです。



  生麩(なまふ)でこしあんを包んで笹の葉で包んだおまんじゅうで、生麩のもちもちとした歯触りが独特です。小麦の中にある植物性のたんぱく質であるグルテンに餅粉を加えたため、まんじゅうの中では高たんぱくで低カロリーなおまんじゅうです。葉の香りがまんじゅうにうつり、さわやかな風味のあるまんじゅうです。



 麩まんじゅう

「つくる楽しみ」より引用
焼きまんじゅう

チームメンバーが撮影
  群馬県の名物でもあり、手軽なB級グルメとして近年注目が高まっているまんじゅうです。蒸したおまんじゅうに甘くて濃厚な味噌だれを表裏にたっぷりつけて、炭火で焼いてあります。見た目は串だんごのようにくしにささっています。中にあんこは入っておらず食べた感想としてはパンに近いような気がしました。しかしパンより弾力がありかなりもちもちと歯ごたえがありました。



  夏のもので、見た目にツヤツヤして涼しげで、美しい和菓子です。プルンとした葛(くず)で作っているので中のあんこが透けて見えます。日本には古くから葛を食べる習慣があったようで、1643年の記録として、葛だんごにきな粉をかけて食べる作り方が文献に残っています。ゼリーの中にあんこが入っているようなふしぎな食感のまんじゅうです。



葛まんじゅう

パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集」より引用
かるかんまんじゅう

「明石屋菓子店」より引用
  軽羹(かるかん)粉を使ったまんじゅうです。白くふわふわモチモチとした皮にあんこが入っています。
  1686年~1715年頃に現在の鹿児島県にあたる薩摩藩で誕生し、藩主への食事にも出たと言われています。鹿児島県名物で県民のソウルフードとなっています。




  もみじをかたどった焼きまんじゅうです。広島県厳島の名物で、こしあんがはいっていて外はふわふわのカステラみたいなものでつつまれたまんじゅうです。あんこがかなり甘く、ほかのまんじゅうよりも甘いです。手軽でスーパーマーケットなどのお店などでも売っている場合があります。



もみじまんじゅう

「いらすとや」より引用

おまんじゅうの皮とあんこの絶妙なバランスにはそれぞれの個性があって、みんな好きになっちゃいますよね。
あなたは、どんなバランスがお好きですか。