南蛮菓子

南蛮菓子は安土桃山時代に外国から輸入された菓子です。
今は日本になじんでいる南蛮菓子を9種類紹介します。

★かすてら   ★丸ボウロ   ★有平糖   ★鶏卵素麺   ★金平糖
★蕎麦ボウロ   ★カスドース   ★タルト   ★カルメ焼き
                 
かすてら

「ぐるすぐり」より引用
  卵と砂糖、小麦粉を混ぜた生地を木型に流して焼く、南蛮菓子の代表選手です。もちっとした柔らかさと甘みが魅力です。かすてらは、室町時代の末期にポルトガル人によって長崎の種子島に伝えられたといわれています。



  小麦粉、卵、砂糖をよく混ぜて、柔らかい生地を作り、丸く型抜きをして焼きます。さっくりした歯触りが特徴です。佐賀地方で有名です。代表的なお菓子で、かすてらと同じ原料が佐賀では丸ボウロとして伝えられたといわれています。



丸ボウロ

「千鳥屋」公式ホームページより引用
有平糖 (あるへいとう)

「Sweeten the Future」より引用
  砂糖、水あめ、水を煮詰め、冷まして形づくった、色鮮やかな小さな飴です。お茶席などにも出される高級菓子です。有平糖もポルトガルから伝えられ、江戸時代に庶民にも浸透しました。



  沸騰したシロップの中へ溶いた卵黄を細く糸状にして流し入れて作ります。素麺の細いところからこの名がつきました。ポルトガルから伝えられ「玉子素麺」ともいわれています。実は日本ですごく有名な和菓子です。



鶏卵素麺 (けいらんそうめん)

「HAKATA EKINAKA SHOPPING マイング」より引用
金平糖

「macaro-ni.jp」より引用
  グラニュー糖などを芯にして、蜜をかけながらかき混ぜ、熱し続けると特徴のあるでこぼこができあがります。ポルトガル語の砂糖菓子「コンフェイトウ」からきた名前です。色の種類が多く、カラフルな和菓子です。



  卵、砂糖、小麦粉にそば粉を混ぜて生地をつくり、梅型に抜いて焼きます。ガリリと固い食感です。1570年ごろにポルトガル人から伝えられました。鶏卵に加え、蕎麦の風味が感じられる和菓子です。



蕎麦ボウロ

「horikaz2.blog.fc2.com」より引用
カスドース

「服部幸應のお取り寄せ」より引用
  堅めのカステラを小さな箱形に切り、卵黄を付けて、沸騰した糖蜜にくぐらせて作ります。長崎県平戸市の郷土菓子です。安土桃山時代にポルトガル人によって伝えられました。



  ゆずの香りのあんを、小麦粉、砂糖、卵が原料のさっぱりしたきじで巻いています。カステラ生地で餡を巻いて作るロールケーキ状の和菓子です。愛媛県松山市の郷土菓子です。



タルト

「菓子処 畑田本舗」より引用
カルメ焼き

「駄菓子辞典」より引用
  赤ザラメと水を火にかけて煮詰め、重曹を加えてふくらませます。ポルトガル語の焼き砂糖「カルメラ」に由来する名前です。駄菓子の一種で、お祭りや縁日の屋台で実演販売されます。



どうでしたか?日本で作られたと思っていた和菓子が実は外国出身だったようです。