MaaSとは?
MaaS(マース)(Mobility as a Service)について、国土交通省の資料「MaaS (モビリティ・アズ・ア・サービス) について」において、以下のように説明されています。
簡単に言えば、ICTを利用して、より個人での移動を便利になるよう、あらゆる交通機関を最適となるよう結びつけることです。この「あらゆる交通機関」には、鉄道やバスといった公共交通機関はもちろんのこと、シェアサイクルやライドシェアなども含みます。これらの交通事業者が提携を結ぶなど協力し合うことで、「最適」となるよう経路を表示したり、利用登録・利用予約、決済までを1つのサービスやアプリで済ませてしまうことができるようになります。
最近、スマートフォンのアプリを用いて、交通手段やルートを検索したり、運賃等の決済を行ったりすることが多いですが、これらも「MaaS」が発展したからこそできるものです。
MaaSとスマートシティの関係
一般にMaaSはスマートシティに含まれており、MaaSの発展は、スマートシティの発展に大きく影響します。
MaaSはスマートシティよりも身近にあると言えそうだね。
MaaSの一例
オープンデータとは?
MaaSとよく一緒に聞くワードに、『オープンデータ』があります。
オープンデータとは、例えば列車の時刻表、運行情報、在線状況(どの列車がどの区間にいるのか)といった情報のデータを、一般の開発者向けに公開することです。列車だけでなく、飛行機やバス、地方自治体等の保持するデータ(例:どこに公共トイレがあるのか)など、公開範囲は多岐に渡ります。
国土交通省や総務省などの各省庁や、都道府県や市区町村の自治体などが普及に取り組んでいます。
オープンデータ化することで、一般の企業や開発者でも、経路検索や運賃検索のみならず、電車の位置情報を提供するアプリケーションなどを提供でき、さらに、いくつかのオープンデータを組み合わせることで今までにはなかったような便利なアプリケーションやサービスを提供することへの敷居が低くなったと言えます。
でも何でここ数年で急速に拡大したの?
理由の1つとして、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの影響が大きいと言えそうです。多くの人が東京へ訪れますが、訪れる人の中には、外国人や障がいを持った人など様々な人がいます。その人のためのアプリケーションやサービスがあると便利ですが、 自治体や鉄道やバスを運行する会社が、外国人や障がいのある人など、色々な人に向けたアプリケーションやサービスを開発するのは難しいと言えます。
確かに、作ったり運営したりするのは大変だし、お金もかかるもんね。
そこで、オープンデータを公開することで、様々な企業や個人でアプリケーションやサービスを展開できるようにしたと言えます。