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※絶滅危惧種のタイムカプセルに関しては、このページの他にこの事業を行っている国立環境研究所への取材ページで、深く掘り下げています。そちらもご参照ください。
前述のしたように、タイムカプセル化事業では主に絶滅危惧種の細胞などを凍結保存しています。保存する生物は交通事故や人工物への衝突事故など、人為的な要因によって死亡してしまった動物たちから採取しているそうです。 保存方法は以下の写真の通りです。
※国立環境研究所ホームページより
①死亡した生物は、日本各地の環境省地方事務所、動物園、保全活動を行う団体などを通して国立環境研究所に届けられます。
②死亡した生物はまず解剖を行い、病原体の有無を確認します。病原体を持っていないことが確認された後、皮膚や筋肉から培養した細胞・生殖細胞・臓器などを採取します。
③採取した細胞・臓器などを専用のチューブに入れ、−160℃の液体窒素タンクや冷凍庫で凍結保存します。
すごいでしょ! ただ、欠点も勿論あるわ。
一つはそもそも絶滅危惧種が生きていた当時の自然環境を再現するのはかなり難しい点よ。 タイムカプセルに保存できるのは、遺伝子や標本、ちょっとした生息地の情報などの限られたものなのが多いの。生態系全体やその種が生息していた当時の自然環境を再現することは非常に難しくて、タイムカプセルに保存された生物が未来で生き延びられる可能性は不透明なところが多いの。。 次にとてつもないお金が必要な点ね。 保存に必要な設備や技術、タイムカプセルの作成と維持には莫大なコストがどうしてもかかってしまうの。また、タイムカプセルは長期にわたって保存などを行う必要があるから、そこでもまたお金がかかってしまうのよ。。 他にも倫理的観点でも問題があるわ。 絶滅危惧種をタイムカプセルに保存して「復活」させることがそもそも倫理的に正しいのか? 我々人が自然に介入することが、未来の生態系にどのような影響を与えるか? それらは賛否両論。様々な意見があるの。。
サイト冒頭にも書きましたが、国立環境研究所の方に取材を行いました。絶滅危惧種のタイムカプセルに関しての質問をはじめ、その他色々なことをお聞きしました。ここに書いていることなどを、もっと深く掘り下げているのでぜひご覧ください。