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背景
日本の森林は国土面積約67%を森林が占める、森林率が高い国ですが、戦後の木材需要の増加に伴って天然林の伐採が進み、1950年代以降の急速な経済成長と共に多くの山林が人工林に転換され、スギやヒノキなどの針葉樹が植林されました。
しかしその後、海外の安い木材が入ってきたことで伐採や管理が放棄される人工林が増加したことや天然林の減少により、自然環境のバランスが崩れたことで、ツキノワグマやイヌワシ、沖縄だとヤンバルクイナなど多くの種の生息地が奪われました。
対処
放置された森林などをもう一度整備して再生することや植樹活動を行うことで、自然環境を保護し、生物にとって住みやすい持続的な生態系をつくりあげる必要があります。
ただ、森林の整備や植林などを行う林業に携わる人は長期的に減少傾向で、1985年からおよそ35年の間に、その数は35%ほど減っていて、2020年には4万4千人となりました。(参考に警察官の数はおよそ26万1千人)また、植樹活動を行ったとしても植樹した苗が成長するまで長い期間が必要な点も大きな課題点です。
背景
在来種の生息地では、外来種の影響が問題になり生息数を減らしてしまうことが多々あります。有名なものだとアメリカザリガニが挙げられるでしょう。昔、ペットとして持ち込まれたアメリカザリガニでしたが、人間が自然環境へ逃がしてしまったために、大繁殖してしまい元もと住んでいた在来種を駆逐してしまいました。(めーちゃんもその被害者です。。。)
そのほかにも、動物園に展示するために輸入した外来種が脱走して野生化してしまったり、輸入物に誤って付着してしまうなど様々な要因によって、日本の野外に生息する外国起源の生物の数(外来種)はわかっているだけでも約2000種にもなります。
これらは在来種の捕食や競合(同じような食物や生息環境を持っている在来の生物から、それを奪い、駆逐してしまうこと)・交雑(近縁の種同士で交配が起こり、雑種が生まれてしまうこと)などを発生させ、日本国内の絶滅危惧種を増加させる大きな原因にもなってしまいました。
対処
外来種の影響を受けた絶滅危惧種の生息地を保護するには、外来種の侵入を防ぐことと、既に定着している外来種を駆除することが重要です。
具体的には、前者については税関や輸入コンテナなどで徹底した監視体制を整え、新たな外来種の持ち込みや拡散を防ぐ必要があります。また後者に関しては、既に生息している外来種に対して生態調査を実施して、その結果に基づいて効果的な駆除作業を行うことで、絶滅危惧種が安心して暮らせる環境を取り戻す必要があります。
ただ、これらの方法ですべての外来種の侵入を防ぐこと、駆除を行うことは現実的に困難です。外来種を海外から無断で持ち込まない、逃さないというわたしたちひとりひとりの意識付けがより重要になっていきます。