INDEX>TOP>CATALOG>DOUTOR

2. コーヒー1杯150円                                                               >>DOUTORトップへ

<<戻る(1. 喫茶店の変化)

1978年に起きた、『オイルショック』って知ってる?
聞いたことぐらいはあるけど・・・。
石油のもととなる原油の値段がすごく上がって、世界の経済が混乱したときのことよ。
そう。石油は日常生活の多くの場所で使われているから、値段が上がって手に入りにくくなると大混乱がおきる。日本も例外じゃなかった。たくさんの働いているひとの給料が下がって、経済的に苦しくなってきたんだ。
あれ。じゃあ朝にコーヒーを飲んでる余裕なんてなくない?
そう。当時のコーヒーの値段は一杯300円だったから、けっこう手が出にくい商品になってしまったんだ。と、ここでついに登場するのが『ドトールコーヒー』だ。
え?このタイミングで出店するの?
当時の社長は『なんとかして働いているひとたちの負担を軽くして、彼らの生活を守らなきゃいけない』という気持ちが強かった。だから、ビジネスマンが多くいる場所に、コーヒーを一杯150円(現在は200円)という値段で売る『ドトールコーヒー』を出店した。
いくら不景気だからって半ぶんの値段でコーヒー売ったら赤字じゃないのか?
ビジネスマンが多くいる場所に、と言っただろう?商売だから赤字をだそうとなんか思ってない。値段が安い分、より多く売ることができればもうけは出てくるんだよ。他にも、自分でコーヒーを入れるスタイルにして従業員の数を減らしたりと、ムダを減らすことに徹底したんだ。
なるほどなぁ。
ここで間違えないでほしいことは、もうけを出したいから色々やったのではない、ということだ。あくまで『たくさんの人に手ごろな値段でコーヒーを飲んでほしい』という考えのもと。150円という画期的な値段を、多くの企業の努力で達成したんだね。

>>進む(3. 3つの魅力)