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8. イタリア人の会議の方法                                                        >>FERRARIトップへ

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いままでもちょっと触れてきたけど、このフェラーリの説明で挙げている事柄は、
実はフェラーリの本社があるイタリア独特の考え方だったりするんだ。
今回は、イタリア人の会議のやり方について話していくよ。
会議のやり方も、国によってちがうのか?
もちろん。たとえば日本では、ふだんは不満があっても人の話を黙って聞いてるけど、
限界がくると一気に爆発してどなりはじめて、つい、我慢していたことをいってしまう。
それで周りから一気に非難されて、しょんぼりしてしまう。こんな感じだろう?
クラスの文化祭の話し合いとかって、こんな感じよね。
クラス会長が中心で『みんなとりあえず意見出して!』とか言うと、
みんなふざけて勝手にやりたいことを言っていくの。
会長も最初はみんなの意見を聞いてるんだけど、途中で『そんなのできるわけないだろう!』って怒鳴り始めて・・・。
『とりあえず意見出せ、っていったのそっちじゃん!』ってみんなに言われて、
一気にふてくされちゃうんだよな、会長・・・。
まぁ具体的に言うとそんなところだね。ところが、イタリアの会議は違う。
とにかくみんな、最初から怒鳴りあう。
ど、怒鳴りあう?
そう。会議中はとにかく自分の意見を怒鳴りあう。でもただ怒鳴りあってるわけじゃない。
言ってはいけない一線というのを見極めて、その手前ギリギリで自分の意見をぶつけあっているんだ。
そして休憩時間になると、何事もなかったように仲良く世間話をしながらコーヒーを飲むんだ。
ずいぶんさっぱりしてるんだな・・・。
高まったテンションをサッと下げられるこういうイタリア人の個性を見習えば、
日本人もさっきいったような失敗を防げるかもね。

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