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6. テレビCM禁止の法則                                                        >>Louis Vuittonトップへ

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あれ?そういえば、ルイ・ヴィトンのテレビCMって見たことないな…。
ルイ・ヴィトンはテレビでCMを流さない。それには3つの理由があるんだ。
なんだよ、その3つって。
第一に『CMがイメージダウンになる』ってことだ。
……それだけじゃよくわからないわ。
例えばドラマのクライマックスのシーンで、急にCMが入ったとする。そんなとき、どう思う?
『なんでこんないいところでCMなんて入れるのよ!』って・・・・
そう、つまりタイミングによってCMはブランドのイメージを下げかねないんだ。
ブランド力を第一としているルイ・ヴィトンにとって、これはものすごいダメージになりかねないんだよ。
なるほど…。
そして二つ目は『CMは日用品が中心の場所』ということ。
これはなんとなく分かるな。CMってお菓子とか飲み物とかゲームとか、
結構普段の生活にくっついてるようなものが中心だもんな。
ルイ・ヴィトンみたいなブランド商品はある意味、そういった普段の生活からはかけ離れたものだからね。
そういった日常生活での商品とは、はっきりとしたくぎりをつけた方がいいんだ。
これもルイ・ヴィトンのブランド力があってこそね…。それで、最後の3つめは?
ずばり、『リーチのリッチネスの問題』だ。
・ω・?
リーチっていうのは、情報が伝わる範囲のこと。リッチネスっていうのは、その情報の充実度のことをいうんだ。
テレビのCMは全国に配信されるわけだから、まさにリーチ重視の広告だね。でも、よく考えて欲しい。
ルイ・ヴィトンが望む広告は、果たしてリーチ重視の広告なのか?
違う気がするわね。ブランド重視のルイ・ヴィトンは、リッチネス重視の広告を選んだほうが正解よ。
リッチネスのある広告の方が、一人一人のお客に商品について、より質の高い情報を与えられるしな。
そうだね。そしてなによりリッチネスのある広告は、お客に企業のイメージを強く打ちつけることができるんだ。
お客にとってのナンバーワンの企業へとなれるチャンスが高くなるんだね。

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