☆おとめ座

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おもに見える時期:春
20時に南中する日:6月7日
代表的な星:スピカ(1等星)
その他:黄道十二星座のひとつ。8月24日〜9月23日生まれの誕生星座。
    スピカ…春の大曲線

スピカ以外に明るい星もないため、おとめ座の乙女の姿を連想するのは、少々めんどう。
都会だと、その姿を見つけ出すのは、難しいだろう。

〜神話〜
 デメテルは、地の母とされ、大地からのびる草花は、全てこの女神に支配されていました。そのデメテルにはペルセポネという一人娘がいました。
 ある日、ペルセポネがお花を摘んでいたとき、冥土の神プルトーンによって、地底の宮殿へとさらわれてしまいました。
 デメテルは、ペルセポネが冥土の神プルトーンにさらわれ、その妃になったと知って、絶望のあまりエンナ谷の洞穴にこもってしまいました。デメテルがいなくなると、地上は1年中冬枯れの季節となりました。大神ゼウスは、この状況をどうにかしなければと考えていました。
 ”ペルセポネが冥土の食べ物を口にしていなければ、この世に戻ってこれるかもしれない”と、気づいたゼウスは、さっそく冥土に使いをやりました。ペルセポネも、母のもとに帰りたいと哀願していたので、プルトーンもしぶしぶ承知しました。しかし帰り際に、プルトーンはザクロの実をもいできて、ペルセポネにそっと渡しました。ペルセポネは、なにげなくその実を4つぶ食べてしまいました。
 ペルセポネが冥土から戻ってくると、デメテルは洞穴から飛び出しました。すると、大地はみるみる緑におおわれていきました。しかし、デメテルは、ペルセポネがザクロの実を食べたのを知ると、再び絶望してしまいました。
 そこで、大神ゼウスは、ペルセポネに毎年8ヶ月は母のもとで暮らし、ザクロの実の数にあたる4ヶ月だけは、冥土のプルトーンのもとで暮らすように言いました。このため、娘のいない4ヶ月間、デメテルは洞穴にこもってしまうので、その間は冬が訪れ、春夏秋冬の四季の変化が起こるようになったといいます。