TOP私たちの見解


  このように、西洋と東洋の間には様々な違いがあります。私たちは、現在の世界がここまで多様性に富む豊かな社会である理由はこの違いによるものであると考えます。

 例えば、ヨーロッパの国々は成功と失敗を繰り返しながら「科学」を作り、新しい技術を開発し続けることで常に世界の最先端を走ってきました。一方で、東洋の国々は一つのことを文字どおり「極める」ことで他の追随を許さない、独自の文化を作り上げてきました。どちらか一方だけでは現代社会を支えるものは存在し得なかったのではないでしょうか。

 東洋と西洋の違いは決して優劣によって表されるものではありません。それぞれ違った良さをもっており、まさに一長一短です。私たちは、どちらかに偏ることなく、双方のバランスがとられた社会が現代の私たちが目指すべき社会であると考えます。他の文化に触れ合うとき、そこには確実に違いが存在します。その違いを理解し、また、自分も相手に理解してもらうことで、相互の信頼関係や協力関係に繋がっていくでしょう。





製作者(Mさん、Rさん、Hさん、Yさん)で現代の東西の違いについて対談形式で考察してみました♪

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R「いやあ、改めて西洋と東洋って政治や人々の生活も全然違うんですねー」

H「感覚的には知っていても調べてみて初めてわかったことだらけだったな」

Y「ほんと、東洋人なのに気づかなかったところとかあるもの」

R「これだけ本質的に違うのだから、お互いがそれぞれの特徴を理解したうえで接していかないとトラブルが起こるのは当然かな…と思いました」

M「お互いの考え方が正反対なこともあるし、よく理解して折り合いをつけないとね」

H「お互いが納得できるような理想解があればいいんだけどな」

R特に政治面では国を超えた問題が多いので注意しないといけませんね。このサイトで紹介した「規則に対するイメージ」なんかも、法律に対する考え方が東西でまるで違いましたよね」

Y「規則か…。個人的には正当な規則は遵守すべきだと思うんだけどな。時代も変わって多少はその辺変わってきているのかな」

M「実際、現代の社会の法律のシステムは西洋の考え方を取り入れたものだから、価値観も変わってきているかもね」

H「なんだかんだ西洋発祥のもので今では世界標準のモノって多いよな」

R「科学に関しても、西洋のものが主流になっていますね。西洋の「拡大する」性質にも関わってくるのでしょうか」

M「一方で、『世界三大発明』が全て中国発祥っていうのは面白いよね」

Y「火薬、印刷、羅針盤だっけ」

M「そうだね、どれも現在でも使われているし、西洋にも大きな影響を与えていることは間違いないよね」

H西洋は概念的な物東洋は物質的な物が現代に継がれているのかな?だとしたらこのサイトの方向性と関係がありそうだけど」

Y「確かに。例えば「科学」っていう概念は西洋のものだよね。対して東洋は「発明」って言った方がしっくりくるな」

R「現代の生活に関わるものは西洋と東洋で生まれたもののどちらも欠かせないんですね。東西全く異なるけれど、知らずのうちにお互いに影響を与えている、ということですね!」

M「結局、どちらが優れているなんてことはないんだよ。環境があれだけ違えば、文化に違いがあるのは当然なんだから、お互いに理解し合って、協力して行くことが大切だと思うよ」

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中国帰国Rのひとこと

 私は中国に10年間の居住経験がありますが、中国と日本ではまったく異なる国にも関わらず、似たような点がいくつか見られました。本サイトで紹介した「発言の積極性」や「規則に対するイメージ」も、このような海外経験からヒントを得ました。
 私は中国で国際学校に通っていたのですが、現地の先生が「西洋人の生徒は自分から積極的に質問などをしてくれて驚いた」と話してくれました。先生が中国人の生徒ばかりを教えていたときは、生徒はなかなか自分から質問はせず、先生は授業中に いち早く困っている生徒を見つけることを心がけていたそうです。私が日本に帰国して日本の学校に通うようになってからは、みんな授業中には質問せずあとから個別に先生のところに行く生徒が多くみられます。このような点では日本人と中国人は同じ「東洋人」として共通していて、西洋人とは対照的な一面を持っているのだなと感じました。

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アメリカ帰国Mのひとこと

 アメリカでは積極的に自己主張をしていく必要があります。そうしないと、気が付いたら、自分が不利な状況に置かれているということが少なくありません。自分が特に大きな違いを感じたのは、トラブルに巻き込まれた時の反応です。日常の些細なトラブルからミーティングなど、言葉を使って自分の意思を相手に伝える必要がある場合は、自分の意見は勿論のこと、相手への反論などもしっかりと言葉で伝える必要があります。「空気を読む」ことや「察する」ことも時には必要ですが、言葉にしなければ何も伝わらないというのが基本的な考え方です。一方で、日本人は、相手のことを考えて婉曲した表現を使ったり、相手に譲歩したりといったことが目立ちます。西洋ではこのような考え方では、ディベートなどで勝つことは難しいですが、相手を思いやる考え方も時には必要であると思います。

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