ネット依存症から抜け出すには

                 
ネット依存の人はどんなきっかけではまるの?
依存している人たちは、高揚感とコミュニケーションを求めているの。そして運営している企業の人は、収益を上げるために飽きさせない工夫をしているわ。
だからやめられないのね。ネットにはまってしまったらどうしたらいいの?
「ネット依存症」は病気だと認識することが治療のスタート。
ネット依存で、学校へ行けなくなったり、会社をクビになったり、離婚してしまう人もいるわ。多くのものを失う前に治療を始めたいわね。ネット依存症は早期発見、早期治療が大切よ。ネットに依存して4〜5年たってしまうと、回復は簡単じゃなくなっていくわ。
家族がネット依存症になったら、どうやって対応したらいいのかな……。
家族は心配でしょうね。でもその気持ちを本人にぶつけても何も解決しないわ。かといって放っておけば本人は見捨てられたように感じるの。改善するかどうかは家族の対応が重要なカギを握っているわね。
じゃあ、どうしたらいいかわからないの?
いいえ、依存を深めない、上手な対応には8つのポイントがあるの。
1つは、とりひき、かけひきしない。
○○したらネットを1時間してもいい、なんて、一時的な問題解決でしかないもの。要求は徐々にエスカレートするわ。
確かに。2つ目は?
2つめは、一貫した毅然とした態度をとること。
その日の気分で許容や拒絶をするのはよくないわ。今まで大目に見ていたのに、急に厳しくするなんてもってのほかね。
3つめは、一喜一憂しすぎない。
回復は一直線にはいかないことが多いのよ。成功と失敗を繰り返しながら、徐々に上向きになっていくわ。ゆったりと構えてね。
焦っちゃだめってことだね。
そうね。 4つ目は、1人で判断しない。
問題が起こったら誰かに相談するのが一番。定期的に受診して医師に経過を報告することも大切よ。
5つ目、ネットについて学ぶ。
本人と話し合うために、家族もネットなどの基本的な知識を得ておいてね。
話がかみ合わなかったらいらいらするもんね。
それに、何も知らないくせに、って思われる原因にもなるわ。そして 6つ目、「私は」で始まるメッセージを。
「あなたは○○」という伝え方は責める口調になりがちだわ。「私は心配している」みたいに、自分目線で話すと柔らかくなるみたい。
7つ目、仲間をつくる。
同じ立場の家族と知り合えば、情報を交換し合ったり、支え合ったり出来るわ。
最後、8つ目。家族で同じ対応を目指す。
家族全員で統一戦線を張ることも大事なの。
ネット依存症にならないためにはどうしたらいいのかな……。
ネット依存症の予防は「自衛」が最善ね。
ネットが生活に欠かせなくなってきて、依存症にならないようにするには自衛するしかないのよ。特に子供は要注意。子供はネット使用を自制できないわ。
僕も気をつけなきゃ!
ネットを使い始める前に、そのリスクを見極めた方がいいわね。
なるほどね……ネットにはまっている人はよく、これ以上面白いものはないって言うんだよね。
それはね、「ない」んじゃなくて、「知らない」のよ。身近にあるのに、知ろうとしないの。勉強も仕事も決してつまらないことではないわ。身の回りを見直して、面白いことを見つけたほうがいいわ。だって、ネット使用時間を減らそうとしても、ネットの代わりにすることが見つからないとできないもの。
すぐに見つかるのかな…?
過去に感動した体験が少ないことも、魅力的なものを探せないことの一因だと言われているわ。子供のうちから体も心も感動する体験を大いにしましょうね。
出会いを面倒がらずに、ネット以外の夢中になれることを見つけまし ょう!


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