大杉の影
むかしむかし、上本郷の風早神社の境内に、
それはそれは大きな一本の杉の木があったんじゃ。
ところがこの杉の木、あまりにも背が高くて、その影ときたら二ツ木村まで届くほどじゃった。
それで、その影になる田んぼはどこもイネの実りが悪くて、百姓衆はみんな困っとった。
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