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ハ虫類

 

両生類を祖先とする動物。初めて完全に水辺から離れて生活できるようになった種類の動物である。脊椎動物で、普通心臓は2つの心房と1つの心室の3室からなる。大半のハ虫類は原始的で卵生だが、中には胎生のものもいる。また変温動物であるため、周囲の熱源などを利用して体温を調節している。

最初のハ虫類は古生代の石炭紀後期に現われたといわれている。それまでいた両生類は、水の中に卵を産まなければならなかったため、水辺から完全に離れることはできなかった。ハ虫類は、乾燥に耐えられる皮膚と卵を持った、両生類の進化した形なのである。進化により、皮膚はそれまでになかったケラチンという固いタンパク質を主成分として持つようになり、寒天質におおわれ、水中に産み付けていた両生類の卵は、じょうぶな石灰質の殻へと進化した。さらにハ虫類は素早く動き回れるような4本足を持つようになった。これらのハ虫類は急速に進化していき、やがて恐竜の時代ともよばれる中世代で大繁栄を繰り広げた。

恐竜の時代は今から約2億4800万年前の中世代三畳紀に始まった。当時は海・陸・空ともにハ虫類であふれかえっていたという。海には魚のような大型の海生ハ虫類、魚竜目や首の長い水生の鰭竜目。首長竜はこの目に属する。陸には恐竜の竜盤目、ほ乳類の祖先である獣弓目。そして空には鳥類の祖先、鳥盤目恐竜がいた。しかしこれらの大半は6500万年前に絶滅してしまった。今までに知られているハ虫類は23目。その内現在も生き残っているのは有鱗目(ヘビやトカゲ)、カメ目、ワニ目などたったの4目である。


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