<地球はどんな形?>

 大昔、人々は地球は平べったい板のような形をしていると考えていました。そして、平べったい地球の上をどこまでも行くと、地面がなくなっている「大地の果て」というのがあって、ここから落ちてしまうと二度とこの世界に戻って来れなくなると信じていたようです。

   

 今では、地球が平べったいと思っている人はもういませんよね。みなさんよく知っているとおり、地球はまるい形をしています。でも、地球がまるいことが分かったのはいったいいつごろなのでしょうか?

 「地球はまるい」という大発見をしたのは、紀元前220年ごろ、エジプトの都市アレキサンドリアの図書館長をしていたエラトステネスという人です。エラトステネスは次のような実験で地球の形を求めました。

  

 この実験から、エラトステネスは地球の形だけでなく、地球全周の長さも求めました。彼の求めた地球全周の長さはおよそ4万6000kmで、これは現在測定されている地球全周の長さとそれほどちがいがないといいます。精密な機械もない当時では、とてもすぐれた方法であり、大きな発見だったのです。