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§7:受け入れ態勢

受け入れ態勢といってもいろいろありますが、ここでは住居と設備について、見ていきたいと思います。

 住居ですが、最近は「自分で土地を買って、それから、メーカーに頼んで家を設計して着工」という人は少ないと思います(土地がもともとあれば別ですけど)。建て売り住宅かマンションが一般的になってきており、それに配慮してか さまざまな対策があります(受け入れだけではなく増改築なども)。

 1つ目のタイプは住宅の建設(小原村・富山村)。時々、ニュース番組で紹介しているものです。
 2つ目は住宅の建設や、転入への補助金・祝金制度(足助町・設楽町・富山村)。祝金については、就職・結婚・出産などがありますが、「結婚や出産などについては報奨金(←祝金みたいなもの)だけでは促進されるものとは考えられにくく見直しの必要があります(設楽町)」と見直す考えもあります。どちらにせよ中国の一人っ子政策とは、まるで対義語のようです(余談ですが、その中国も、そろそろ一人っ子政策を見直してくるかもしれません。そのうち、どんどん人口が減って減って、減りすぎてしまうかも知れないからです)。
3つ目は、今までにあった住宅の紹介(空家情報)です(東栄町)。入居者としては、安そうで有り難いかもしれませんが、設備によっては逆効果になってしまうかもしれません。

では、ここまで書いてきた対策の結果はどうだったのでしょうか。
富山村では、年に2戸ずつ(一戸建て)住宅を建設しているそうですが、いずれも満室だそうです。他の町村でもなかなかの成果があるようです。森林浴やキャンプなど自然を体感するレジャーも人気があります。
それと、総合学習ではありませんが、最近は自然に対する人々の関心も高まっていますし、「自然豊かな山村の生活が全国的に見直されており(足助町)」そのためか2章の§2のように、山村の過疎は年々改善されているのでしょう。

 そして設備ですが、道路・下水道などの整備(豊根村)は必須です。道路などは、足助町を例にたとえると、道路があれほど渋滞せず、もっと速く流れれば、観光客の増加はもっと見込めるので、これは改善した方がいい、と個人的に思っています。他にも公園の整備(豊根村)等、様々な地域環境の整備が打ち出されています。