後藤先生へのインタビュー

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後藤先生へのインタビュー
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 聴覚障害者で、主婦をなさっていて、山形で手話教室を主催したり、手話奉仕員養成講座をやっていらっしゃる後藤先生にインタビューをしました。

 質問者(松尾剛行):後藤さんの日常について、教えて下さい。

 後藤さん(以下後藤):毎日、自分で自然に目覚めます。主人のためにお弁当のおかずを何にしようかと毎日頭を痛めます。これがなかなか大変です。手話奉仕員養成講座には、時間に遅れないように神経を使います。受講生との交流はとても楽しく明るく勉強をしています。

 質問者:健聴者とのコミュニケーションについて教えて下さい。

 後藤:健聴者とのコミュニケーションの時は、口話はあまり使いません。筆談で不便なく通じますが、時に手話を少しずつ教えて、健聴者に覚えてもらうことで、お互いにコミュニケーションができるようになることもありますので、心配は無用です。

 質問者:聴覚障害者とITについて教えて下さい。

 後藤:今、携帯電話を使ったEメールを使っています。インターネットもできます。健聴者にメールで気持ちを伝えることもできます。携帯でのコミュニケーションは困難ではありません。馴れれば楽しいです。

 質問者:後藤さんが主催なさっている手話サークルについて教えて下さい。

 後藤:サークルを始めたのは、多くの健聴者に手話を勉強して欲しいと考えたからです。他のサークルでは、日本語対応手話(シムコム)で教える所が多いのですが、私達のサークルでは、聴覚障害者の使っている日本手話とろう手話を大切にしたいと考え、熱心に取り入れて、これからも指導していきたいと思います。

 質問者:今、学校で手話を教える活動がありますが、どうお考えになられますか?

 後藤:学校で歌に手話を取り入れて歌うという事をやっているところもありますが、それは日本語対応手話ということだと思っています。ですから、聴覚障害者が使う歌の手話とは違うと思うし、私は歌が苦手なので、教えるという事はしませんでした。

 質問者:これからのバリアフリーについて、教えて下さい。

 後藤:福祉関係の施設や、バス、JRなどの公共交通、それからデパートなどでは、アナウンスなどがありますが、それを聞くことができません。ですから、行政などに字幕をつけるように要望書を提出をするなど、バリアフリーのために活動しています。

 質問者:メッセージをお願いします。

 後藤:私はろう者のために、これからも活動を続けていきたいと思います。そのためにも、健聴者の深いご理解をいただきたいと思います。いま目指しているのは、手話通訳士を養成することです。共に頑張りましょう。

 質問者:忙しい中、ご協力ありがとうございました。



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