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三角測量


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2点間の距離を測るには、どのような方法があるでしょうか?

もし、その2点が数十cm程度しか離れていないのなら、物差しを当てて測るのが一番簡単かもしれません。しかし、地殻変動を調べるには、何十kmという距離を正確に測らなければなりませんので、そのような方法で日本各地の距離を求めるのは現実的ではありません。それでは、実際にはどのような方法で測量しているのでしょうか?

・昔ながらの三角測量

17世紀に発明され、20世紀まで広く用いられていた測量の方法に三角形の性質を利用した「三角測量」というものがあります。

まず、距離を測りやすいように平坦な土地を選んで2点を取り、その間の距離を物差しを当てて測るのと同じような原始的な方法で正確に測定します(この測定は、温度による伸び縮みがほとんどないインバールという特殊な合金のワイヤーを使って行われていました)。

次に、他の場所に点をもう1つ取り、それらの3点を結ぶ三角形ができるようにします。そして、その三角形の3つの角の角度を正確に測り、「正弦定理」という高校で習う三角形の角度と辺の長さとの関係の式を使って計算をします。そうすることで、それぞれの点の間の距離が求められるわけです。あとは、新しい点を1つ取り、すでに距離を計算で求めた他の2点と三角形を作って、同じことを繰り返すことにより、簡単に距離を求めることが可能になるのです。

日本には330の一等三角点と呼ばれる三角測量の点があり、北海道から沖縄までほぼ日本全土をカバーしています。

・三辺測量

かつては長い距離を直接測定する手段がなかったので、前に述べたような方法で距離を測定していました。しかし、現在は科学技術が発展し、直接遠く離れた2点間の距離を測定することも不可能ではなくなりました。レーザー光線という特殊な光を使い、2点間で光が届くのにかかる時間を正確に測定することによって、数十kmの距離をcm単位で正確に求められるようになったのです。

地殻変動による予知

GPSによる測量


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