朝永振一郎氏の研究について
1.最初に
朝永氏の研究は、「超多時間理論」と「くりこみ理論」というものです。これだけでは何のことか分からないと思いますが、このページを読めばその内容、基本的知識等が分かるはずです。僕なりにかいつまんで分かりやすく説明したつもりなのでぜひご一読ください。
ここで必要になるのは、量子力学と素粒子の知識です。そんな物知らない、という人でもなるべく分かってもらえるよう説明してみました。
2.量子(力学)についての説明

では、量子または量子力学とはなんでしょうか?量子とはニュートンの万有引力の法則が通用しない世界、相対性理論でも説明が困難または不可能な極小の世界のことです。例えば皆さんが歩くとします、すると足を踏み出してから、地面に足がつくまでに当然足が宙に浮いている時間が存在します。しかし、量子の世界にはその中間点がないとしたら、どうでしょう。もちろんこれは我々が今現在発見していないということですが、量子には整数しか存在しなく、少数が存在しないのです

3.素粒子についての説明説
さて、次に素粒子です。これは、辞書等で調べると原子核の次にくるものである、となっています。つまり陽子や電子中性子等は素粒子といえます。さらに多くの素粒子が存在しますが、ここでは原子核より小さいもの、と思ってください。
4.超多時間理論・くりこみ理論についての説明
さて、やっとここで朝永氏の研究が出てきます、素粒子を説明する時「場の量子論」と言うものを使うのですが、これが相対性理論ではいまいち説明がつきませんでした。そこで朝永博士は空間の各点はそれぞれ固有の時間を持つ、と考えたのです。そのことで博士はこの問題を解決することに成功しました。そして、この考えこそが「超多時間理論」です。またこの超多時間理論を適用することによって量子電気力学という分野でできなかった物質量の計算ができるようになりました。これはいままで計算すると無限大になってしまっていた物理量はある数の補正と考えてよい、そしてその数で補正してよいという理論でこれを「くりこみ理論」といいます。
5.アインシュタインの逸話
量子力学の世界で扱う物質は上に書いた通り中間が存在しません、その為いつある物質Aがどこにいるか?ということを、ある地点にある確立何%無効は何%等と表します。このことについて、かのアインシュタインは有名な「神様はサイコロをふらない」という言葉で量子力学を非難しました。
6.同時受賞者
同時受賞者は二人でJ・S・シュウィンガー氏とR・P・ファインマン氏です。
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