小倉百人一首について

伊 勢 物 語



■作者

当時は個人作家よりも書かれている内容が優先されるの で、実は誰が
作者かがわからないのです。
説はいろいろ あり、業平自身が
書いたものや、伊勢【19】という女房が語 っているから、歌人の伊勢のという人が手をいれたからな どが
あります。
また、いろいろな人が修正や増補をしたりし ているので、作者は断定できないといわれています。

■作られた年

平安時代の前期

■内容など

伊勢物語は和歌を中心とした短篇たんぺん物語が全部で125段ありま す。これらは別名、歌物語と呼ばれます。
この物語は、さまざまな恋愛談が中心になっており、ここにでてくる「男」の大部分のモデルは 在原業平【17】ありわらのなりひら   です。実際に業平が体験したであろうと思われるものも ありますが、大部分は業平にこじつけて描かれたものです。
在原業平は在五中将とよばれ、当時はとてもモテて、歌作りが上手く、美男子でした。また家柄もよく、祖父は 平城天皇へいぜいてんのう、父は阿保あぼ 親王、母は桓武かんむ天皇の皇女の伊都内いとない 親王といった名門の生まれでした。

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