新しい構造

 日本の住宅には昔から、柱と梁で構成された構造の永い伝統があります。しかし明治時代以降、その構造にも変化が訪れました。壁を周囲にたて屋根をのせた壁式構造の完成です。
壁式構造 石造、煉瓦造、校倉造、北欧やスイスの構造、ブロック造
※2×4構造・・・アメリカから紹介された壁式構造の一つ

 壁式構造は簡単に家を建てることが出来るというメリットを持つ反面、部屋と部屋とをふすまで仕切ることが出来ない上に入り口や窓を部屋の隅に開けることが難しいというデメリットを持ちます。また、柱と梁を使った昔ならではの構造ならどの部分も壁を抜いて増改築が出来ますが、壁式構造は壁のほとんどが構造的な役割を担っているため一部を取り替えるということが非常に難しいのです。よって、住宅の耐久年数や産業廃棄物 のことを考えると、どちらのほうが環境にやさしい住宅かは明確でしょう。

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