量産住宅

 第一次世界大戦後、世界では住宅不足を背景にドイツの建築家グロピウスが工場生産部材による組み立て式住宅を提案しました。日本の前衛的な建築家たちも、そのような試みを直ちにとりいれています。

 日本で本格的に住宅が量産されるようになったのは、敗戦後です。当時は戦災や戦争中の資材不足によって400万戸にもおよぶ住宅不足となっていて、 不燃で、しかも少しでも単価を下げることが社会的責務であるという人たちによってコンクリートによるプレファブ住宅が実現しました。伝統的な木造住宅に憧れを抱く人々もいましたが、大工たち建設関係労働者の賃金の上昇、木材の不足などの原因により、企業は量産住宅型へシフトして行ったのです。

アパート・集合住宅へ

               [English]