書院造

 近世に武家の住宅としてできた、大小両書院を中心に構成される住宅様式を書院造と呼びます。書院造の住宅は、通常、敷地回りの主要な道に表門を開き、表門の内に広場を設け、表門に相対して玄関を、その回りには内玄関や従者の待合所である腰掛などを配しています。また、雨戸が出現したのもこの時のこと。当時の人々は雨戸によって家全体に風を送りながら、完全な日当たりを確保したのでした。もうほとんど現代でも和風の家として残っているような、日本建築の形が出来上がったというわけです。

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