ウマイヤ朝

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[ヨルダン]

ウマイヤ朝は、イスラム史上最初の世襲イスラム王朝 です。
第4代正統カリフであるアリーとの抗争において最終的に政権を獲得したシリア総督ムアーウィヤが、 661年に自らカリフとなることにより成立した政権です。
都はシリアのダマスカスです。
ムアーウィヤの死後、カリフ位がウマイヤ家の一族によって世襲されたため、 ムアーウィヤ(1世)からマルワーン2世までの14人のカリフのことを「ウマイヤ朝」と呼びます。

カリフ位の世襲制を採用した最初の王朝形の政権であり、 ムスリムであるアラブ人による集団的な異民族支配を国家の統治原理とする一方、 非アラブ人はジンミー(庇護民)として人頭税(ジズヤ)と地租(ハラージュ)の納税義務を負わせるアラブ人至上主義を敷きました。
また、ディーワーン制や駅伝制の整備、行政用語の統一やアラブ貨幣鋳造など、鋳造的なイスラム国家の基盤を築きました。

●○国旗への用いられ方○●

ヨルダンでは、古代3王朝のアッバース朝・ウマイヤ朝・ファーティマ朝を重視していて、 国旗にウマイヤ朝を表す白が使われています。