トップ 日本語の美しさ 豊かな日本語 豊かな日本語☆その1「季節を感じる日本語 編」 春の言葉
春の言葉
―春はあけぼの。
 やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。


訳:春は夜明け方(がいい)。
  しだいに白くなっていく山ぎわが少し明るくなって、紫がかった雲が
  細くたなびいている(のは趣[おもむき]がある)。

下の表からお好きな春の季語をクリックしてください!

*凍解 *朧月 *陽炎 * *風光る *寒明 *啓蟄
*東風 * *桜貝 *春光 *春分の日 *蜃気楼 *早春
*遅日 *苗代 *梅花 *八十八夜 *春一番 *春めく *百千鳥
*立春

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 凍解 いてどけ

   冬の寒さで凍っていた地面・土が、春の暖かさに解けて
   ぬかるむ(やわらかくなる)こと
をいいます。また、寒い夜の間に
   凍っていた地面が、暖かい朝日の光の浴びることで解けて急に
   ぬかるみになること
も同じです。
   春に芽生える植物はきっと、この凍解の水で成長しているのでしょうね。

   
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 朧月 おぼろづき

   朧[おぼろ]には『薄くかすんでいる・ぼんやりとしている』
   という意味があります。よって朧月は「春の夜に見える、
   ぼんやりとかすんだ月」のことをいいます。
   空気中に含まれている水蒸気に月が包まれるのです。
   何だかロマンチックな言葉ですね。
   また、朧は
霞[かすみ]と同じ現象のことをいいますが、
   朧は夜、霞は日中に起こる現象です。

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 陽炎 かげろう

   春の晴れた日に砂浜や野原に見える、空気のゆらめきのことです。
   アルコールランプの炎の近くの空気がゆらゆらしているのを
   見たことがありませんか?あれと同じ現象が、砂浜や
   野原に起きているのです。
   ところで、昆虫の蜉蝣[かげろう]はご存知ですか?
   成虫の寿命が数時間から一週間ほどととても短いので、
   はかないものの例えにされます。
   その蜉蝣に通じさせて、陽炎もはかないものの例えに使います。

   
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  かすみ


   空気中に浮いている小さな水滴・ちりなどで、遠くのものが
   ぼんやりとしてはっきり見えなくなること
をいいます。また、山腹
   あたりで帯のように見える薄雲のようなもの
のことも、霞といいます。
   霞は朧[おぼろ]と同じ現象のことをいいますが、霞は日中、
   朧は夜に起こる現象です。

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 風光る かぜひか[る]

   春の暖かな日差しの中を、そよ風が吹き渡る様子を表現しています。
   春から夏になるにつれて、だんだんと強くなってくる日差しに
   風もが光って見えるようだという例えです。
   春ならではの表現ですね。昔の人の表現力には本当に心打たれます。

   
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 寒明 かんあけ

   一年でもっとも寒い時期が終わって、春が訪れることをいいます。
   普通、二月の四、五日頃が寒明です。

   
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 啓蟄 けいちつ

   二十四節気[にじゅうしせっき]の一つで、冬の間、寒さを避けて
   巣の中にこもっていた動物たちが動き出す頃
をいいます。
   二十四節気とは、暦の上での季節の区切りのことで、
   啓蟄は三月六日頃です。

   
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 東風 こち

   文字通り、東から吹いてくる風のことです。
   普段聞きなれない言葉ですが、実は「東風」と「春風」は同じ風のことです。
   それにしても、東を[こ]、風を[ち]と読むなんて面白いですね!
   読み方が何通りもあるのも、日本語の美しさなのでしょう。

   東風吹かば におひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ  (菅原道真)

   菅原道真が、自宅の庭の梅に、別れを惜しんで読んだ歌です。
   (
菅原道真についてはこちらから
   「主なしとて」…大好きな梅の花と別れなければならない
   菅原道真の悲しさが伝わってきます…!

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  さくら

   春の花といったら、桜ですよね!春になると同時に咲き、
   あっという間に散ってしまう
この花は、実は菊と共に日本の国花でもあるのです。
   日本は、桜の種類が世界で最も多く(染井吉野[ソメイヨシノ]が代表的)
   桜餅や桜湯、花見など桜にまつわる文化がたくさんあります。

   
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 桜貝 さくらがい

   皆さんもこの貝の名前、一度は聞いたことがあるでしょう。
   綺麗な浅い海で見つかります。その色、形が桜の花びらに似ていることから
   春の季語として、和歌などの題材にされています。

   
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 春光 しゅんこう

   春の太陽の日差しのこと、または、春の景色のことをいいます。
   春の景色を春光を表現するのは、
風光ると同じような意味合いからでしょうか。
   春に「光」などの表現が多いのは、これからの希望の表れなのでしょう。

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 春分の日 しゅんぶん[の]ひ

   この日は祝日になっていますね。
   きちんと意味もあって、自然をたたえ、生物を大切にする日です。
   しかし、この日はきちんとした日付が決まっていなくて、
   その前の年の二月に発表されるまで春分の日という日が決まらないのです。
   これは秋分の日も同じです。

   
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 蜃気楼 しんきろう

   砂漠の中に突然オアシスが!という現象、聞いたことありませんか?
   その現象が蜃気楼です。
   これは、光の屈折で起こる現象で、オアシスは「見えるだけ」で
   実際にはなにもないのです。

   
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 早春 そうしゅん

   二月から三月初めの頃をいいます。早めの春といったところでしょうか。
   ところで、春の風物詩であるつくし(土筆)はこの頃に出てきます。
   まだ寒さが厳しい中で、つくしが顔を出しているのを見つけると
   春の訪れを感じますね。

   
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 遅日 ちじつ

   昼が長く、なかなか日が暮れないと感じる春の日のことをいいます。
   日が暮れるのが遅い、といったところでしょうか。
   春は、だんだんと日が長くなってきたり、植物が芽生え始めたりと
   変化の多い季節ですね。

   
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 苗代 なわしろ

   稲の苗を育てるところのことです。春はいよいよ稲作を始める時期ですね。
   田植えの作業が機械化された今では、多くが飼育箱を使って
   苗を育てているそうです。

   
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 梅花 ばいか

   これは文字通り梅の花のことです。
   梅は春の初め頃、つまり二、三月頃に花を咲かせ、良い香りを放ちます。
   また、梅の花は家紋にもなっています。由来を知りたい方は
こちら

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 八十八夜 はちじゅうはちや

   
立春[りっしゅん]から数えて八十八日目の日のことです。
   「夏も近づく八十八夜〜♪」という一節がある曲「茶づみ」もあるように
   この頃は農家の人々の仕事がとても忙しいのです。

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 春一番 はるいちばん

   冬から春になる時期(
立春から春分の日の間)に吹く、
   その年最初の強い南風のこと
です。
   春の訪れを知らせてくれます。

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 春めく はる[めく]

   [めく]は「〜のような状態になる」という意味があるので、春めくは
   気候が春らしくなった、春の気配が感じられるというときに使います。
   同じように、
夏めく秋めく冬めくという言葉もあります。

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 百千鳥 ももちどり

   これには色々な説があります。
   たくさんの鳥という説。色々な鳥という説。
   鶯[うぐいす]のことだという説。千鳥[ちどり]のことだという説。
   どの説が正しいかは分かりませんが、どれも春の訪れを知らせて
   くれる鳥たちですね。

   
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 立春 りっしゅん

   二十四節気[にじゅうしせっき]の一つです。
   二十四節気とは、暦の上での季節の区切りのことで、
   立春は二月四日頃です。
   前日は節分ですね。また、
八十八夜はこの日を始めとして数えます。

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