換字式暗号

では、換字式暗号を紹介していきます。

@シーザー暗号

カエサル暗号というのが正式な名前のようだが、シーザー暗号の方が知られていると思う。
紀元前50〜60年にローマで作られたとされる。

この暗号は、全ての文字を同じだけ「あいうえお順」「いろは順」「アルファベット順」に後ろ又は前にずらすという暗号。

                   シーザー暗号   ポケベルの暗号

               上杉暗号       二銭銅貨

                黄金虫      ヴィジュネル暗号

例)

Good morning
    ↓      1文字後ろへ
Hppe npsojoh
    ↓      さらに1文字後ろへ
Iqqf  oqtpkpi

Aポケベルの暗号

シーザー暗号を応用したものが、ヴィジュネル暗号である。

表を用いた暗号の基本となる暗号である。
ポケベルを打つ時に使っていたものである。
現在も携帯の入力方式の一つとして残っている。
先に緑色の数字、次に赤色の数字と二つで一セットとなっている。

80の「大⇔小」は大文字と小文字の切り替えのことである。例)ゃあ⇒80818011

(この表はDoCoMoの2タッチ形式の入力を参考にして作りました。
             空欄の場所にも@?!などの記号が実際は入っています。)


例)  平文 : 暗号の問題はやったかな
                  
          あんごうのもんだいはやったかな
                  
    暗号文: 11032504135575034104126181804380412151

簡単にこの暗号を説明すると、携帯で「こ」と入力する時、2を5回押す。⇒25 となっている。
B上杉暗号

表を使った暗号の、平仮名を用いるバージョンが上杉暗号である。
この暗号は、1550年代に上杉謙信が作ったものとされている。


例)先に赤い文字、次に青い文字と二つで一セットとなっている。

    

   平文  :  上杉暗号で暗号化
                 ↓
         うえすぎあんごうであんごうか
                 ↓
   暗号文 : 



この暗号は「平仮名のみ」の暗号文で表にするものは珍しいので、シーザー暗号やスキュタレー暗号と間違えることが多いと思う。

これを見破るには、字数が短いと無理だが、使われている文字種(この場合最大”い〜か”の14種類)を数えて、5×10の時の15種類以下(表を作るとき、正方形になるように作ることが多いため)だった時、上杉暗号の可能性が高いといえる。
もちろん、英語も表に含むとなれば別だが・・・。 

とぬとるへわとかいをとちいるへぬいをとぬほをいを
とちいるへぬいをとぬとわ

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C二銭銅貨

江戸川乱歩が作った暗号。また、デビュー作でもある。
二銭銅貨のあらすじは、「貧しい二人の青年が偶然手に入れた二銭銅貨の仕掛けに気づき、その中の暗号を解いて大金を手に入れる。」というもの

この暗号は点字で表す暗号の代表格である。
そのため、点字の説明が必須なので、点字の読み方などはココで見てもらいたい。

この暗号は「南無阿弥陀仏」という6文字の言葉を使い、それぞれの字に点字の1〜6の点を当てたもの。

例) 平文 : 二銭銅貨
            ↓
         にせんどうか
            ↓
   点字 :


            ↓
   暗号文:
南無阿南無弥陀仏、阿陀仏、陀、無阿弥陀、南弥、南仏

点字を使った暗号は6種類しか使うことがないので、わかりやすい。

しかし、南無阿弥陀仏は大半の人が知っているだろうが、麻雀の牌「萬索筒白發中」や「門前清和摸和」(ツモのこと)などを順番をばらして使うと、それを知っている人しか分からないものとなる。

また、点字を知っている人はごくわずかなので、点字だと分かっても解けないこともある。


● ○ ● ● ○ ○ ○ ○ ○ ● ● ● ● ○
● ○ ● ● ○ ● ○ ● ● ● ○ ○ ○ ○
● ○ ○ ● ● ● ○ ○ ● ○ ○ ○ ○ ●

(※この暗号は『江戸川乱歩全集 1 屋根裏の散歩者』の二銭銅貨に出てくる暗号です。
例に使った、平文は変えてあります。)
D黄金虫
エドガー・アラン・ポー著の「黄金虫」(原題 The Gold Bug)に出てくる暗号である。
これは、初の暗号小説としても有名である。


黄金虫のあらすじは、「キャプテン=キッドが書いたものである、暗号と髑髏とヤギが書かれた羊皮紙と、黄金色のカブトムシを見つけた。その暗号は宝の地図だと分かり、宝を見つけるために暗号を解く」というもの。

この暗号は「単一換字」という種のもので、一つの記号が一つの文字となる。
これは、出現頻度(どれだけ使われやすいか。英語だと一番頻度が多いのは「E」。)を用いて暗号を解いていくことになる。






例) 平文  : The Gold Bug (黄金虫)
             ↓
    暗号文: 
;48 3‡0† 2?3
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
-

(空欄の部分は何が入るのか不明の部分)

(※この暗号は『黄金虫』ポー著に出てくる暗号です。例に使った、平文は変えてあります。)
Eヴィジュネル暗号
これは、ブレーズ・ド・ヴィジュネルによる多表式の換字式暗号である。
シーザー暗号は全て決まった数を前後にずらしていたが、この暗号は一定周期(例えばZXCVの四文字周期)で前後にずらすというものである。




































この表の上の赤字が平文で、青字、中の字が暗号文となっている。
この暗号はコンピューターを用いれば長文であれば楽に解ける。(らしいです)
この方法ではなく、自力で解く方法を軽く説明する。

一定周期で鍵がある。ここで、鍵をBCDとして例文を作ってみる。

例) 平文  : There are many houses. (ここにたくさんの家があります。)
          This is his house.     (これが彼の家です。)
               ↓
    暗号文: Ujhsg dsg pbpb iqxtgv.
          Ujlt kv ikv iqxtg.


このようになる。
注目して欲しいのはそれぞれの文章の一番最後。「house」の部分である。
暗号文にした時も「iqxtg」になっている。(片方は複数形の「s」が付いているが…)
これは、偶然同じ場所から同じ鍵で始まったからであるが、長文で鍵が短いほどこれは起きやすくなる。

つまり、これがいくつもでてくる。
その最大公倍数から鍵の長さが絞れるのだ。

そこからは地道な作業となるが…










































































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