天気図 ‐等圧線




 等圧線の意味
等圧線は、気圧の同じところを結んだ線です。等圧線は通常、4hPaごとの間隔で引かれ、1000hPa、1020hPa、1040hPaなどの線は太く表されています。また天気図では、低気圧を「低」または「L」。高気圧を「高」または「H」。台風は「台」などと表されます。


 等圧線と気圧の傾き
等圧線は地図の等高線によく似ています。地図では、等高線の狭いところは傾斜が激しいわけですが、天気図でも等圧線の間隔が狭いところは気圧の差が激しいことになります。また、等圧線のこみかたを気圧の傾きといい、等圧線の間隔が狭いところほど気圧の傾きが大きいといいます。


 等圧線と風の強さ
地形の傾斜が急なとき、そこを流れる水の勢いは強くなります。同様に、気圧の傾きが大きいとき、そこを吹く風の勢いは強くなります。したがって、等圧線の間隔が狭いところでは風が強く、間隔が広いところでは風は弱くなっています。





 等圧線と風の方向
風の吹く方向は、等圧線に対して直角ではなく、コリオリ力の影響によってやや右(南半球では左)にずれた方向になります。このとき、等圧線と風の方向とがなす角度を傾角といいます。傾角は、高緯度地方ほど小さくなり、また地面の摩擦が大きいほど傾角も大きくなります。日本付近では、陸上で約35度、海上では約20度です。






                    
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