海嶺の火山



 海の底には、深い割れ目が長さ7万5000kmにわたって伸びています。この割れ目からはマグマが噴出していて、この割れ目に沿う形で海嶺が存在します。割れ目はプレート拡大境界で、異なるプレートが互いに離れていく場所です。


 割れ目に沿って上昇してきたマグマが海に噴出すると、海水と接触し、冷やされて溶岩となります。また、上昇してきたマグマの一部は海底まで到達せず、地殻内で固まり岩石となります。こうして新しい岩石が付け加わるにつれ、古い岩石は海嶺から押しのけられて海水に触れて変質していきます。その間、海水を含んだ堆積物が岩石上に積み重なっていき、数十mの暑さになります。海嶺の両側に積み重なった溶岩は成長して山となり、ある場所では海面上にまで姿をあらわすこともあります。


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溶岩
冷やされた溶岩を枕状溶岩といい、表面はガラスのようなものに覆われ、無数のひびが入っています。

岩石
地殻内で固まった岩石を貫入岩といい、規則正しい節理が発達しているのが特徴です