見学の様子だ! | |
浄化センターに行くと、管理棟というところに案内してくれたんだ。ここでは、右の3種類のパンフレットをいただいたよ。 | |
これは、汚水の浄化する過程を簡単に表したフローシートというものだよ。 | |
最初に汚水が送られるのは、「沈砂池」というところだ。 ここでは、各家庭から流れてきた大きな汚れを取り除くんだ(大きな汚れというのはトイレットペーパーなどがそうだよ)。 |
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次に汚水が送られるのは、「反応タンク」。この浄化センターの反応タンクは、「オキシデーションディッチ式」っていう処理方式が使われているんだって(「オキシデーションディッチ」っていうのは、簡単に言うと酸化水路のことだよ)。ここで、汚水内の有機物が微生物によって分解され、下水はきれいになるんだ(水が茶色をしているのは、微生物の色だよ)。 | |
ここは、反応タンクの近くにある「オキシデーションディッチ機械室」と呼ばれる部屋だ。ここで、オキシデーションディッチ内に一定時間ごとに空気を送り込むんだ。そうすれば、微生物たちの活動が活発になる。つまり、汚れをより多く分解することができるんだ。 | |
水面に浮いている泥のようなものは、「スカム」と呼ばれ、汚れを沈める過程で、最終的に沈まなかった汚れだよ(微生物の食べ残しでもあるよ)。これは、また後で処理されるんだ。 | |
次に、「最終沈殿池」と呼ばれるところに送られる。ここで、きれいな水と残った汚れ(スカム)とを分けるんだ。 | |
はじめは汚かった水が、ここで、かなりキレイになっているのが、分かるかな? | |
最後に、ろ過装置、そして、塩素混和池に送られるんだ。ここで、最終沈殿池できれいになった水をろ過して、そして、塩素消毒して川へ流すんだ。 | |
これが、きれいになった水が、川へ放流されている様子だ。 | |
では、残ってしまった汚泥のカスはどこへ行くのか、と思うよね?これは、きちんと脱水し、一箇所にまとめられて浄化センター外の施設で処理されるんだ。 | |
この機械は、汚泥のカスを脱水して、トラックにのせるための機械だ。 | |
今回、見学に行った「大川町西部浄化センター」では、年間約15万トンもの汚水を浄化しているんだって。一日になおすと300トン(風呂の水1杯は約1トン)もの水がきれいになるそうだよ。しかも、その中のゴミとなって場外に搬出されていくのは年間約95トンとかなり少ないんだ。つまり、ほとんどの汚水がきれいになって川や海に放流されているんだよ! |
全国にある、すべての浄化センターがまったく同じ仕組みだとは限りません。今回、紹介したのは、香川県の「大川町西部浄化センター」の汚水処理の仕組みです。一般的な汚水処理の過程が知りたい場合は、このサイト内の「学習しよう 浄化センター」をご覧ください。 |